LAN接続できるハードディスク装置(以下、HDD)のことをNASと呼びます。
(対して、USBなどで直接PCに接続するものはDASと呼びます)。
USBタイプのHDDでも接続しているPCで共有設定を行えば、他PCからもデータの閲覧・編集が可能になりますが、LANに直接接続できるNASは共有用のPCを用意しなくて良いというメリットがあります。
上記以外にNASを利用する主なメリットとしては、
- 共有元PCの電源を入れておく必要がない
- 共有元PCのスペースが必要ない
- Webベースの管理画面で設定が容易
などです。
現在、仕事用にNETGEARの業務用NASReadyNAS 316を使用しています。
安価な家庭用NASではなく業務用のNASをあえて選んだのは、今まで自宅で使用していたBuffalo製の初代LinkStationHD-120LAN、初代TeraStationHD-H1.0TGL/R5がともに満足の行くパフォーマンスを発揮できなかったからです。
LANに接続さえしていればファイルを参照できるのは便利なのですが、PCで構築したファイルサーバと同じような負荷をかけた使い方はできません。
結局、NASはバックアップ用ストレージとなり、別途CentOSでファイルサーバを構築していました。
メーカページを見る限り、最近のモデルはシーケンシャルであればかなりのスピードが出るようですが、元々ファイルサーバに使用していたHDDを流用したかったこともあり、NASケースを購入しました。
NAS導入の一番の理由はTCOの削減です。
仕事が大詰めを向かえたりすると、バックオフィス業務がおろそかになりがちですが、ファイルサーバがダウンすると業務への影響は計り知れません。
ですので、バックアップ・リストアの体制もトータルで考えて、業務用NASにしました。
ちなみに、ReadyNAS 316はデュアルコアのAtomを搭載しています。
このReadyNAS 316は他のNAS同様に拡張用のポートが複数用意されています。
- USB3.0 × 2ポート
- USB2.0 × 1ポート
- eSATA × 2ポート
eSATAは本来、外付けボリューム拡張ユニットReadyNAS EDA500を接続するためのものです。
今回、手元にあった裸族のインテリジェントビル5Bay USB3.0+eSATAコンボ Ver.2 (CRIB535EU3V2)を接続してみました。
結果は、問題なく接続できました。
同じ5ベイモデルなのでWeb管理コンソール上でもしっくりきます。
なお、ReadyNASは外部HDDを事前にext4等でフォーマットしておかないと認識しないことがあるようです。
元々はCRIB535EU3V2でRAID0を組んでいたのですが、ReadyNASに接続する際はClearRAID(RAID解除)しておいたほうが良さそうです。
そのまま接続したらフォーマットでエラーになりました。
USB3.0ポートもありますが、あまりパフォーマンスが芳しくないのでeSATAでしばらく運用してみたいと思います。