OSSのNASソリューションを弄っていたので使用感、というか社内SE的な視点でまとめてみました。
前回の記事と合わせて導入時の参考になれば幸いです。
目次
初期id・パスワード
FreeNAS | NAS4Free | RockStor | OpenMediaVault | |
---|---|---|---|---|
CUI 初期id | ー | ー | 導入時設定 | 導入時設定 |
CUI 初期パスワード | ー | ー | 導入時設定 | 導入時設定 |
Web UI初期id | 導入時設定 | admin | 導入時設定 | admin |
Web UI初期パスワード | 導入時設定 | nas4free | 導入時設定 | openmediavault |
FreeNAS/NAS4Freeはともにコンソールにパスワードがないのでサーバルームなど施錠管理できる環境がないと難しいかもしれません。
盗難・破壊を想定するとパスワードがあっても施錠は必要ですが...。
導入時に検討するであろう項目
FreeNAS | NAS4Free | RockStor | OpenMediaVault | |
---|---|---|---|---|
HTTPS接続 | HTTP/HTTPS混在可 | HTTPS可 | HTTPS標準 | 不可? |
USBメモリへの導入 | 可能 | 正式対応 | 可能ではある | 非推奨 |
メモリ要件 | >=4GB | >=2GB | >=2GB | >=1GB |
主要ファイルシステム | ZFS/UFS | ZFS/UFS | ext3,4 | ext3,4 |
FreeNASは高速化・ZFS最適化されており貪欲にメモリを消費します。
特に重複排除機能を使用するとCPU・メモリともに消費し、最悪システムダウンします。
(スワップ領域は大切ですよね)。
対するOpenMediaVaultのメモリ要件が低いのはディスクを効果的に利用するからです。
そのため、書換回数に制限のあるフラッシュ媒体(SSD・USBメモリ等)は非推奨となっています。いましたが緩和されました *1。
起動ディスクがフラッシュ媒体の場合は、ディスクI/Oの少ないNAS4Freeが一番有利ですが、リカバリ手順の作成・訓練や二重化などの対策を講じておけばどのソリューションでも運用は可能だと思います。
※ファイルシステムは上記以外に、FATやNTFSも使えますが使う機会はあまりないと思います
2018.1.11 追記
*1 OMV バージョン4.1 の folder2ram でだいぶ緩和されている模様。