NAS4FreeにはVirtualBoxと管理画面phpVirtualBoxが用意されています。
マシンリソースに余裕があるようであれば、ファイルサーバに独立したサーバを構築することが出来ます。
目次
事前準備
事前に「ツール > Execute Command」でVM用フォルダを作っておきましょう。
例)$ mkdir /mnt/zfs_pool/vm
VirtualBoxサービスを起動する
「Virtualization > VirtualBox」画面で[有効]にチェックを入れ、[保存して再起動]ボタンをクリックします。
※サービスが再起動するだけで、PC自体はリブートしません
phpVirtualBoxの初期id / パスワード
admin / admin
仮想OSのインストール
OSを新規にインストールする場合は、ISOファイルを用意しておいたほうが便利です。
CD・DVDなどのインストールメディアしかない場合は、「ImgBurn」等のフリーソフトを使ってISO化できます。
ISOファイルはどこに置いても認識できますが、通常はファイル共有のどこかに置くことになると思います。
実際のインストール作業自体は通常のVirtualBoxと変わらないので割愛します。
VNC接続用パスワードの設定
リモート接続用noVNCの初期パスワードは、[設定]-[ディスプレイ]-[リモートディスプレイ]の「VNC Password」で設定します。
「Net Address」欄は空欄でOKです(サーバのIPが使われる)。
Guest Addisionsの導入
通常のVirtualBox同様に「Guest Addisions」は必須です。
これがないとマウスの機嫌が良くなりません。
仮想マシン起動中に[設定]ボタンを押すと「Guest Addisions のインストール」が表示されるので、選択します。
ダウンロードするか聞かれるので、任意の場所に保存した後、光学式ドライブにマウントして普通にインストールしました。
3.16現在で「VBoxGuestAdditions_5.1.12.iso」でした。
VNCクライアントの使用
NAS4Freeには仮想マシンのリモート接続用にHTML5で実装されたnoVNCが用意されていますが、私の環境では全くと言っていいほど安定しなかったので、Remminaの設定をしました。
ちなみに、Vivaldiでしか試していません。
Firefoxとかなら上手く行くかもしれませんが、どちらにしてもブラウザベースで使うつもりがないのでスルーします。
Remminaでの使用
KRDCやWindows版TightVNCでは特に問題なく動きましたが、Remminaでは事前に設定を保存する必要がありました。
- 設定内容例
- プロトコル:VNC - 仮想ネットワークコンピューティング
- サーバー:192.168.x.xxx:9000
- リピーター:空欄のまま
- ユーザ名:admin
- パスワード:設定したパスワード
使用感
VNCとは思えないほどレスポンスが良いです。
RDPの用にオーディオやプリンタのリダイレクトなどの機能はありませんが、通常のサポート業務には全く差し支えないレベルです。