Ryzenは、AMDの現行アーキテクチャBulldozerとは異なり、ゼロから完全に新しく設計されたCPU/APUです。
今回の次世代マイクロアーキテクチャ「Zen」の開発時に「Instruction-per-Clock(IPC:1クロックあたりに実行可能な命令数)」を従来のCPUから「40%」も上げる目標を設定して懐疑的な意見があったそうですが、Ryzenでは何と目標よりも高い「52%」を実現したそうです(Intelの半額以下で同等以上の性能のAMD「Ryzen 7」が正式に発表される)。
以前、IntelがIPCよりもクロックを引き上げることで性能を引き出そうとしたNetBurstアーキテクチャから、IPCを重視するCoreマイクロアーキテクチャに移行しましたが、AMDは更に上を行く勢いでIPCに傾倒していく模様です。
IPCに力点を置くとTDP(しいては消費電力)を低く抑えられるなどユーザサイドにもメリットがあるので、嬉しい限りです。
ただ、「Windows 10はAMD Ryzenの論理コアを正しく認識できず、性能が下がる?」という記事もあるので、ちょっと様子見だったりします。
ちなみに、記事中にもありますが、IntelのHTも当初はOffにしたほうが性能が発揮できるシーンがあったので、仮に上手く適合しないケースがあったとしても時間の問題だと思うので、あまり気にしていません。
そもそも、Windowsでは使わないでしょうし・・・。
Socket AM4のM/Bと同様に今後も目を離せないAMD製品です。