ヤフーは6月29日、1996年の創業当時から運営していたWebサイトなどを分類して紹介するディレクトリ型検索サービス「Yahoo!カテゴリ」を2018年3月29日に終了すると発表しました。
「一定の役割を終えた」としており、長年親しまれてきたサービスが姿を消すことになります。
Yahoo!カテゴリは、「サーファー」と呼ばれるスタッフがWebサイトやブログなどを確認し、手動でカテゴリ別に分類するサービスです。
このYahoo!カテゴリは、分野別に登録したWebサイトへのリンクを提供するサービスで、有償で検索時に上位表示するといったサービスを展開し、ポータルサイトとして確固たる地位を築きました。
日本人は欧米人と異なり、情報収集を好んで行うというよりは、選別された情報からピックアップすることを望む傾向があると思っています(例:イエローページや通販本)。
ヤフーを一躍トップの座に押し上げたのは、サービス自体が優れていたのはもちろんですが、CMや流行・他者の動向に敏感に反応し、時として変化を嫌い空気を読むことを美徳とする国民性の裏返しとも言えると思います。
ちなみに、情報収集に抵抗がなく変化に対しても寛容なアメリカでは、既に2014年に米Yahoo!ディレクトリサービスが終了しています。
そして、近年クローラと呼ばれるロボット型検索が主流になり情報収集が容易になったことで、課金方式が以前の上位表示からアドセンスなど(リンクのクリック数に応じた支払いなど)に変化していったことが背景にはあるのでしょう。
実際に現在残っている多くのポータルサイトはGoogleのサーチエンジンを使っています。
時代とともに変化をしていくヤフーをこれからも見守っていたいと思います。