うちの環境は、大まかには以下のような感じです。
- PC : Ubuntu, Debian系OS / Windows系OS
- スマホ : Windows 10 Mobile
- タブレット : Android
今は、一太郎のパスワードファイルにデータを保管して、VeraCryptで暗号化しています。
VeraCryptはともかく、一太郎はWindows限定なのでパスワードを確認するたびにWindowsマシンを起動するのが億劫になってきたのが、選定の動機です。
普段は、スマホとタブレットは使用頻度はあまり高くなく、(古い人間なので...)PCを中心に利用しています。
LinuxとWindowsの両刀使いなので、両方で使えることが最低条件になります。
ちなみに、すべてのソフトウェアに言えることですが、該当アプリが使えない状況では自動入力機能どころかパスワードの確認すらできません。
その場合は、別の方法(スマホ等で閲覧)でパスワードを表示して手入力する必要があります。
私は、ログインパスワードは記憶するようにしています。
KeePass / KeePass2
http://keepass.info/
KeePassは名前は知っていましたが使ったことはありませんでした。
パスワードを暗号化して保存することで安全に利用できます。
また、パスワード生成機能でランダムパスワードを自動生成できるので、地味に便利です。
サポートされているOSは多岐に渡ります。
基本的には、Windows系のみのサポートとなりますが、Monoを利用してLinux, Mac OS X, BSD系などの複数OSもサポートしています。
Monoは、WindowsのC#をメインとする".NET Framework"のオープンソース開発プラットフォームです。
特に他でMonoを使用する予定がないので、今回もいつもどおり「launchpad」からUbuntu用のPPA(パーソナル・パッケージ・アーカイブ)を、取得して導入しました。
sudo add-apt-repository ppa:jtaylor/keepass
sudo apt-get update
sudo apt-get install keepass2
1Password
クロスプラットフォームなんですが、Linux版がありません。
(Wineで動くかもしれませんが試していません)。
Android / iOS版があるので、Linux版がなくてもさほどに困りはしないと思いますが、必ず手元にAndroid端末があるとは限らないので、今回は見送りました。
(Androidタブレットは所有していますが、常に持ち歩いていないので)。
KeePassX
KeePassXは元々Windowsアプリケーション"Keepass Password Safe (v1.x)"のクロスプラットフォーム版です。
現在は、Windows / Mac / Linux (tarball)があります。
パッケージマネージャで管理できないのはちょっと面倒そうなので見送りました。
JREが必要な模様です。
KeePassXC
KeePassXからforkしたオープンソースのパスワード管理アプリです。
KeePassXCはオープンソースかつマルチプラットフォーム(Windows/Mac/Linux)に対応し、複数のプラットフォーム間でパスワードDBを使い回せるという特徴を持っています。
さらにキーファイルを作成しておくと、キーファイルが存在しない場合にDBを開けなくなるので重要データの保管に適していると思います。
特にWindows向けではインストール版とポータブル版が用意されており、またLinux向けでは多くのディストリビューションに対応しているのが目を引きますが、スクリーンショットを見ると鮮やかすぎて見送りました...。
- Debian / Ubuntu
- CentOS / Fedora
- openSUSE
- Arch Linux
- Gentoo
Buttercup
結局、これにしました。
見た目がシックでよく使うBoostnoteなどにUIが似ているので親近感が持てたのが一番の理由です。
また、複数DBにパスワードを分割して管理できるので機能的にも問題ありません。