NanoPi NEO 初期設定まとめ

やっとNanoPi NEOが納品されたので、初期設定しました。

今回はOSにArmbianを使用しています。
NanoPi NEOはHDMIなどのディスプレイ出力端子が用意されていないので、通常は固定IPを割り当てることになると思います。
初回時は、自身のネットワークセグメントに参加できるよう、何かしらのDHCPサーバを用意しておくことをお勧めします。
(一時的なものなので、ルータ内蔵のDHCPサーバ機能などで事足りると思います)。

目次

準備

Armbian Downloadサイトには、Stable版はLegacy KernelのUbuntu Serverしかないので、その下にある「other download options and archive」リンクから、official download archiveに移動します。

  • Debian_jessie_default.7z
  • Ubuntu_xenial_default.7z

などが選べるので、今回はDebian版を使うことにしました。

Debian版をダウンロードし、microSDに書き込んだ後で通電すると、DHCPでIPを取得して起動します。
起動すると、

  • PWR(緑のLED)が点灯
  • STAT(青のLED)が点滅
  • EthernetコネクターのLEDが点灯

します。

ログイン

最初に、NetEnumなどのツールを利用してIPを割り出します。
IPを割り出したら、rootでログインします(初期パスワードは"1234"です)。
初回ログイン時にパスワードの変更が促されるので、素直に変更します。

rebootすると、使用したmicroSDに応じたサイズに領域拡張されます。
(16GBのmicroSDカードを使用したところ、初回起動時はディスク認識が1.2GBでしたが、reboot後に15GBになりました)。

IPの固定化

IPがDHCP取得になっているので、「/etc/network/interfaces」ファイルと「「/etc/network/interfaces.default」を編集しておきます。
「/etc/network/interfaces.d/」は空っぽでした。
(ファイルの詳細については「man interfaces 覚書」が分かりやすいです)。

普段は、ネットワークサービスを再起動するのですが、画面出力がないので reboot しました。
DNSはこだわりがないので、そのままGoogleのPublicドメインを使わせていただきます。

"/etc/network/interfaces.default"変更前

# Wired adapter #1
allow-hotplug eth0
#no-auto-down eth0
iface eth0 inet dhcp
#address 192.168.0.100
#netmask 255.255.255.0
#gateway 192.168.0.1
#dns-nameservers 8.8.8.8 8.8.4.4

"/etc/network/interfaces.default"変更後

# Wired adapter #1
allow-hotplug eth0
#no-auto-down eth0
iface eth0 inet static
address ***.***.***.***
netmask 255.255.255.0
gateway ***.***.***.***
dns-nameservers 8.8.8.8 8.8.4.4

"/etc/network/interfaces"変更前

# Wired adapter #1
allow-hotplug eth0
#no-auto-down eth0
iface eth0 inet dhcp
#address 192.168.0.100
#netmask 255.255.255.0
#gateway 192.168.0.1
#dns-nameservers 8.8.8.8 8.8.4.4

"/etc/network/interfaces"変更後

# Wired adapter #1
allow-hotplug eth0
#no-auto-down eth0
iface eth0 inet static
address ***.***.***.***
netmask 255.255.255.0
gateway ***.***.***.***
dns-nameservers 8.8.8.8 8.8.4.4

アップデート

最初にお約束の

  • apt-get update
  • apt-get upgrade

をしておきます。
20分程度で終わりました。

ひとまず、Debian8サーバの出来上がりです。

用途としては、

  • プリンタサーバ
  • NAS / ファイルサーバ
  • ミュージックサーバ

などがあるでしょうか。

通信速度が求められる用途には、SoCがCortex-A53 & Gigabit NIC搭載の NanoPi NEO2 をお勧めします。

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