"Banana Pi M1 Classic"が空いたので、ディスクのパフォーマンスを測定してみました。
使用したディスクは、以前故障した"TeraStation HD-H1.0TGL/R5"の内蔵HDD(WD製:E-IDE、250GB / WD2500)です。
先日記事にしたとおり、IDE接続だと面倒なので、センチュリーのCROO-ISを使用してSATA化しています。
目次
OS
"Bananian(bananian-1604.img)"を使用しました。
なお、BananianはCUIです。
GUI(デスクトップ環境)を使う予定がある、あるいは直ぐにGUIを使いたい場合は、GUI導入済みOS(RaspbianやArmbian、DietPiなど)を選択するのがオススメです。
latest version (Debian 8/Jessie)
bananian-latest.zip (158 MB)
version: 16.04 (released 2016-04-23)
default login: root / pi
Installation
To burn a Bananian image it is recommended to use a class 10 SD card with minimum 2 GB storage.
導入後にアップデート
$ bananian-config
$ bananian-update
$ apt-get update
$ apt-get upgrade
※併せて、最低限sambaの設定をしています
テスト環境
サーバ | N/W | クライアント |
---|---|---|
Banana Pi M1 Classic | 100BASE-TX | PC (Windows 10 Pro 64bit) CPU : Celeron 1007U, MEM : 8GB |
クライアントPCから"CrystalDiskMark5"で測定(ファイル共有)。
使ったディスク
以下、「CrystalDiskInfo 6.8.2」の情報抜粋。
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(2) WDC WD2500BB-00GUA0 : 250.0 GB [1/0/0, sa1] - wd
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Enclosure : WDC WD25 00BB-00GUA0 USB Device (V=05E3, P=0718, sa1) - wd
Model : WDC WD2500BB-00GUA0
Firmware : 08.02D08
Disk Size : 250.0 GB (8.4/137.4/250.0/250.0)
Buffer Size : 2048 KB
Interface : USB (Serial ATA)
Major Version : ATA/ATAPI-6
Transfer Mode : ---- | SATA/150
Health Status : 正常
Features : S.M.A.R.T., AAM, 48bit LBA
測定値
USB2.0接続の測定値
SATA1.5接続の測定値
USB・SATAで優劣は無いようです。
SATAは初期1.5Gbpsタイプとはいえ期待していたので驚きました。
原因を考えてみます。
- 測定中、CPU占有率は低いままなのでコントローラ周りの性能
- Banana Pi M1 のディスクコントローラ
- CROO-IS(のIDE→SATA変換)がボトルネックになっている etc.
- sambaのチューニングをしていないから
- 100BASE-TX環境でテストしたから(Banana Pi M1 のonBoard NICはGigabit)
上記、2・3については、チャレンジする余地があるので後日検証してみたいと思います。
おまけ
ちなみに、OSを入れているmicroSDカード(UHS Speed Class1)の測定値は以下の通りです。
(SanDiskのカードで、同梱のSD変換アダプタを使っています)。
※テストの条件は、上記と同じです(samba経由)
さすがに、HDDの値には劣りますが、そこそこの数値が出ていると思います。
ただ、SSD以外のフラッシュメモリ系はウェアレベリングをサポートしていないので、ガンガン使う用途にはオススメしません。
読み出し中心の用途ならOKですが、そこら辺の詳細は以前「フラッシュストレージの種類・選び方まとめ」に記載していますので、興味がある方はご覧くださいませ。