先日、"Orange Pi One"の"Ubuntu"が壊れたのを機に、OSを"Armbian"に変更しました。
目次
準備
個人的な好みでDebianを使用します。
Armbian Downloadサイトには、"Ubuntu Server"と"Ubuntu Desktop"しかありません。
"Debian"は、その下にある「other download options and archive」リンクから、official download archiveに移動した先から取得できます。
Debian版をダウンロードし解凍後、microSDに書き込んだ後で通電すると、DHCPでIPを取得して起動します。
設定
IP設定
最初にIPアドレスを固定化します。
DHCPサーバがルータなどで稼働している場合は、IPアドレスは自動取得していますので、以下の作業はサーバなどの利用の際に必要になります。
- 設定方法は「NanoPi NEO 初期設定まとめ」をご参照ください
アップデート
# apt update
# apt upgrade
ディスプレイ設定
Armbianには、SoC"H3デバイス"のディスプレイ設定を変更する"h3disp"ユーティリティが用意されています。
設定例
1920x1080@60Hz DVI
# h3disp -m 1080p60 -d
1920x1080@60Hz HDMI
# h3disp -m 1080p60
LXDEデスクトップ環境の導入
初期状態だとCUIなので必要に応じてデスクトップ環境を導入します。
※LXDEの導入方法の詳細については「https://wiki.debian.org/LXDE」をご参照ください
※以下の"tasksel"は時間がかかります
# tasksel
taskselコマンドでは、”Debian desktop environment”と”LXDE”の2つを導入します。
(Gnomeやxfceなども選択できます)。
日本語環境の導入
キーボードレイアウト
デフォルトで英語105キーボードなので、日本語キーボードに変更します。
(設定後、再起動すると指定したキーボード配列になる)。
# dpkg-reconfigure keyboard-configuration
# reboot
デスクトップ環境の日本語化
CUIでの導入
tasksel以降、続けてコマンドで導入する場合は「“Banana Pi”にArmbianを載せました」の「お決まりのアップデートとデスクトップ環境・日本語環境の導入」をご参照ください。
GUIでの導入
Synaptic パッケージマネージャで以下を導入します。
- anthy
- fonts-ipafont
- fonts-takao
- fonts-vlgothic
- ibus
- ibus-anthy
- ibus-kkc
- ibus-mozc
- task-japanese
- task-japanese-desktop
共通
再起動するとデスクトップが日本語化されます。
# reboot
※taskselコマンドについては「"Banana Pi"にArmbianを載せました」に説明があります