先日、VersaPro"VY12M/C-3" に Lubuntu を入れなおしました。
VersaProでは、無線LANと有線LANを別セグメント同時に使っています。
今回は、前回の経験(VersaPro で有線LANがつながった)があるので、楽勝!と思っていたら、つまづいてしまいました...。
失敗例
前回同様、設定ファイル"/etc/network/interfaces"を直接編集して、リブートしました。
$ cat /etc/network/interfaces
auto lo
iface lo inet loopback
auto enp3s8
iface enp3s8 inet static
address 192.168.2.222
netmask 255.255.255.0
dns-servers 8.8.8.8 8.8.8.4
結果
$ route -n
カーネルIP経路テーブル
受信先サイト ゲートウェイ ネットマスク フラグ Metric Ref 使用数 インタフェース
0.0.0.0 192.168.2.1 0.0.0.0 UG 100 0 0 enp3s8
0.0.0.0 192.168.137.1 0.0.0.0 UG 600 0 0 wlxbc5c4c4da5b2
192.168.2.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 100 0 0 enp3s8
192.168.137.0 0.0.0.0 255.255.255.0 U 600 0 0 wlxbc5c4c4da5b2
デフォルトゲートウェイが重複しています。
本当は、無線LAN「192.168.137.1」をデフォルトゲートウェイにしたいのですが、結果として有線LANのみ疎通している状態です。
※無線LANは不通です
原因
NetworkManagerと設定ファイルで競合していました。
最近のLinuxは NetworkManager がデフォルトで有効になっていることが多いですが、前回設定時は誤って無効化していたようです。
(そのため、設定ファイルの編集で成功した)。
成功例
以前、Network-Manager(nmtui)を使った設定方法を書いたので、そちらを参考に設定しました。
ゲートウェイから除外
ルーティングテーブルでデフォルトゲートウェイが重複しているので、有線NICのゲートウェイを無効化します。
設定方法
NetworkManagerの編集画面で、当該NICの「このネットワークはデフォルトのルートには使用しない」にチェックを入れます。
結果サンプル
「never-default」が true になっていることが確認できます。
$ sudo cat /etc/NetworkManager/system-connections/有線接続\ 1
[connection]
id=有線接続 1
uuid=97931a26-4009-37ba-8a7f-5d9999999999
type=ethernet
autoconnect-priority=-999
permissions=
secondaries=
timestamp=1522647013
[ethernet]
mac-address=00:0D:5E:99:99:99
mac-address-blacklist=
[ipv4]
address1=192.168.2.222/24
dns=8.8.8.8;
dns-search=8.8.8.8;
method=manual
never-default=true
[ipv6]
addr-gen-mode=stable-privacy
dns-search=
method=ignore