Windowsの開発環境

エンドユーザ用に Windowsアプリを開発する機会があり、開発環境を調べなおしてみました。
ネイティブなWindows開発は本当に久しぶりです。

マイクロソフトの開発用ソフトウェア群

Visual Studio はマイクロソフトの統合開発環境です。
複数言語の開発ソフトウェアがパッケージングされています。
以前(バージョン2010まで)は単体での提供もされていましたが、現在は Visual Studio に統合されています。

base on Microsoft Visual Studio - Wikipedia

含まれる製品

  • Visual C++
  • Visual C#
  • Visual Basic
  • Visual F#
  • Visual Web Developer
  • Team Foundation Server

なお、Visual Studio の名を冠していても、Visual Studio Code の様に別提供されているソフトウェアもあります。
Visual Studio Code はクロスプラットフォーム(Windows, Linux, macOS)な上、軽量なので私もよく使います。

2つの無償版

Visual Studio には多くのエディションがあり、有償版と無償版が存在します。

Visual Studio
有償版 概要
Enterprise 全機能版
Professional 主要機能版
無償版 概要
Community Professionalエディション相当
Express 一部の機能を制限した統合開発環境

※参考 : Visual Studio エディション主要比較

Comminity と Express の違い

無償で使えるエディションには、Comminity と Express がありますが報酬が発生する業務に Comminityエディションは利用できません。

base on Visual Studio Community - Visual Studio

Visual Studio Community を使える企業や団体は以下の規定に従います。

  • 研修環境、学術的研究、OSI が認定するオープン ソース ソフトウェア ライセンスに準拠したオープン ソースの開発者プロジェクトに利用する場合、企業体は何人でも Visual Studio Community を利用可能
  • PC 台数 250 台未満かつ年商 1 億円未満の企業や団体は、これに当該する組織のアプリケーション開発においては Visual Studio Community を 5 名まで利用可能

※ただし、上記企業が、これ以外の企業からの何らかの報酬を伴う委託に対しアプリケーション開発する場合には Visual Studio Community は利用できません。

Comminityエディションは開発業務には使えそうにありません。

Expressエディション

そうなると、Expressエディションが眼中に入ってきます。
ただ、Expressエディションはこれから無くなる予定ですが、現在は Windowsデスクトップアプリの開発環境(Windows Desktop)に限り最新版が提供されています。

base on Microsoft Visual Studio Express の種類 - Wikipedia

Visual Studio Express のダウンロードページでは、以下のソフトウェアが提供されています。

  • Express 2017 for Windows Desktop
    マネージ アプリケーションやネイティブ デスクトップ アプリケーションの構築をサポートします。
  • Express 2015 for Windows Desktop
    Windows のデスクトップ アプリケーションの作成をサポートします。
  • Express 2015 for Web
    ASP.NET を使用して、標準ベースの応答性の高い Web サイト、Web API、またはリアルタイム オンライン エクスペリエンスを作成できます。
  • Express 2015 for Windows 10
    ユニバーサル Windows プラットフォーム向けの革新的で魅力的なアプリを構築するための主要なツールを提供します。 Windows が必要です。
  • Team Foundation Server 2018 Express
    ソース コード管理、プロジェクト管理、チーム コラボレーション プラットフォームです。

Express エディションは「Express 2017 for Windows Desktop」以外は、2015のままです。
これは、Express が今後は Visual Studio Code・Visual Studio Community に置き換わる予定だからです。

base on Visual Studio Express | 今すぐ Visual Studio Community

Visual Studio Express 2017 は、Windows Desktop の開発者が利用できます。
これは Visual Studio Express の最後のバージョンであり、Visual Studio Express 2017 の UWP または Web 製品はありません。
将来的な開発ニーズには、Visual Studio Code や Visual Studio コミュニティなど、Microsoft が提供する無料の開発オプションを利用することを、すべてのユーザーにお勧めします。

有償版

有償版の「Visual Studio Professional 2017」はマイクロソフトで¥64,131 (税込)にて販売されています。

費用がペイできるような規模になったら購入を考えます。
それまではひとまず Express で。