バッテリの進化の方向性

モバイルで使うパーツで切っても切れないのがバッテリです。

個人的な印象としては(特に白物家電系の)国産メーカーは、バッテリの持ちが良いです。
NECのVersaProを長らく愛用しているのもこの点に尽きます。
FujitsuのFMVも使っていますが、結構頑張ります。
逆に海外勢は完全な消耗品扱いなので、当てにしていません。
※最近台頭している台湾系のノートPCは使ったことが無いので分かりません

そんな中、割り切ったバッテリの使いかたを提案するタブレットが登場しました。

目次

バッテリ駆動時間は30分

base on 【.biz】オンキヨー、ACアダプタでの使用に割り切り長寿命化させたAndroidタブレット ~バッテリでの駆動時間は30分 - PC Watch
2018年3月23日 12:37
内蔵バッテリは停電時用およびACアダプタ脱着間での短時間利用として割り切ることで、バッテリの充放電回数を減らし、内蔵バッテリの長寿命化を可能にした。
バッテリはフル充電が800回可能なロングサイクルのリチウムイオンバッテリを採用。

表題にもある通りバッテリ駆動時間は30分です。
30分あれば、急な電源断や配線変更などにも対応できるため、十分でしょう。

スペックとしては、

  • SoC
    Samsung S5P4418(4コア、1.4GHz)
  • メモリ・ストレージ
    2GB・32GB
  • ディスプレイ
    10.1インチ・1,280×800ドット

となっているので、業務用途であれば問題ないでしょう。
問題があるとすれば、OSが Android 5.1 なことぐらいでしょうか。

電力を蓄える特性はバッテリの専売特許ではない

電力を蓄える特性を持つ電子部品に、コンデンサがあります。
電解コンデンサや積層タイプなどは容量が大きいので、バッテリを代替してくれる存在になってくれると面白いのですが、技術的にはまだ先の話でしょう。

2年前ですが、そういうコンセプトのおもちゃが発売されたときは、ウキウキしたものです。

base on 東京おもちゃショー2016 - トミカ新製品「シビック タイプR」にパトカーも | マイナビニュース
2016/06/19 19:29:48
「チャージトミカ パトロールカーセット」が出品されていた。
コンデンサと小型モーターを内蔵した「チャージトミカ」に、専用チャージャーで充電すると、約10秒の充電で1分程度の自動走行が楽しめるというセットだ。

なお、正確には乾電池・充電池は電気を蓄えているのではなく、化学反応で発電する製品です。

base on 種類としくみ | 電池まめ知識 | モバイルバッテリー/電池 | ソニー

電池は電気そのものが入っているのではなく、化学反応により発電する物質が入っているものだということです。

ついにバッテリ非搭載タブレットが登場

と思っていたら、つい先日バッテリレスなタブレットが発売されました。

base on 【.biz】ドスパラ、バッテリ非搭載の10.1型Windows 10タブレット ~常時給電環境向け、Windows 10 IoT Enterprise搭載 - PC Watch
2018年4月20日 19:40
Diginnos DG-BTL10IWでは、バッテリレス仕様としたことで長寿命を実現。3年間のセンドバック保証が標準で付属する。
OSにはWindows 10 IoT Enterprise (LTSB)を標準搭載し、KIOSKモードを使って、電源オンで自動的にアプリを起動し、スムーズな運用が可能としている。
また、Windows UIの非表示、接続機器の制限、記録領域への書き込み禁止、Windows Updateの抑制などの機能が利用できる。

スペックは、

  • CPU
    Atom x5-Z8350(4コア、1.44GHz)
  • メモリ・ストレージ
    4GB・64GB
  • ディスプレイ
    10.1インチ・フルHD

となっています。

CPU以外は順当な性能でしょう。

バッテリレスということで、用途としては壁面への固定や機器への組込を想定しているようです。
Windows Update の実行時間帯を夜間に指定すれば、当該CPUでも用途を全うできるでしょう。

まとめ

最近のデバイスは、ノートPC・タブレット・スマホに限らずバッテリの交換が行えない製品も増えてきました。
そういった中で、新たな可能性を模索する製品が市場に投入されるのは見ていて楽しいものです。
エコが叫ばれる昨今、ライフサイクルを長くするためにも適材適所の製品を選びたいものです。