Ubuntu、データ収集の意向

カノニカル社がデータ収集の意思を公表してました。
なお、同社はロンドンに本拠地を構える企業で、Ubuntuの開発支援やサポートなどの提供を行っています。

これぐらい大っぴらにやってもらえると清々しいです。

base on Canonical、Ubuntuインストール時にデータ収集したいと提案 | マイナビニュース
2018/02/19 10:30:51
収集対象のデータとして次の項目が挙げられている。

  • Ubuntu Flavour
  • Ubuntuバージョン情報
  • ネットワーク接続性
  • CPU情報
  • メモリ情報
  • ディスク情報
  • ディスプレイ解像度
  • GPU情報
  • OEMメーカ
  • 位置情報
  • インストール時間
  • 自動ログインの有効無効情報
  • 選択されたディスクレイアウト情報
  • 選択されたサードパーティ製ソフトウェア情報
  • インストール時にダウンロードアップデートを実施したか否か
  • LivePatchの有効無効情報

ユーザーデータの収集と送信は、該当するチェックボックを外しておけば実施されないとしている。
収集されたデータはディスクに保存され、システム起動時に一度だけネットワーク接続が確認された段階でCanonicalのサーバに対してHTTPS経由で送信されると説明がある。

個人的に気になるのは、位置情報ぐらいでしょうか。
それ以外は、開発者だったら欲しいかなっていうぐらいです。

ちなみに、LivePatchは正式には「Canonical Livepatch Service」と呼ばれる機能で、Ubuntu 16.04 LTS から 有効化されています。

base on Ubuntu 16.04にライブカーネルパッチ登場 | マイナビニュース
2016/10/24 11:00:00
Canonicalは10月20日(米国時間)、Ubuntu 16.04 LTSを対象とした無償のライブパッチサービス「Ubuntu Livepatch Service」の提供を開始したと伝えた。
Linuxカーネルは、今から1年半前にリリースされたLinux 4.0から、機能的には再起動を実施することなくカーネルへのパッチの適用を可能とするライブパッチの機能が利用できるようになっている。しかし、これまで各Linuxベンダーは有償サービスに対してのみこの機能をサポートしており、無償のままでは利用できない状態が続いていた。

今回Canonicalはすべてのユーザーに対し、1人当たり3台までこのライブパッチ機能を無償で提供すると発表。

base on 第443回 再起動なしにカーネルを更新する「Canonical Livepatch Service」:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社
2016年10月26日
カーネルのLivepatch機能とサービス側の都合により,このサービスを利用するにはいくつかの制約が存在します。

  • Intel/AMDの64ビットアーキテクチャ(amd64)のみ
  • Ubuntu 16.04 LTSの公式カーネル(Linux 4.4)のみ
  • Ubuntuカーネルでいうところのgenericフレーバーとlow latencyフレーバーのみ
  • Ubuntu 16.04 LTSから標準でインストールされるようになったsnapdの2.15以降が必要
  • Canonical Livepatch Serviceサイト(https://livepatch.canonical.com:443)へのアクセス
  • Ubuntu Single Sign Onアカウント(Launchpadなどのアカウント)

snapdが必要なのは,Livepatch Serviceのクライアントをsnapパッケージとして提供しているためです。このクライアントは,デーモンとして常駐し必要に応じてサーバーからパッチモジュールをダウンロードした上で,カーネルに取り込みます。

Livepatchを利用できないパッチも存在しえます。またカーネル以外のパッケージの更新によって再起動を要求する場合もあります。このためパッケージの更新時にまったく再起動が不要になるというわけではありません