Webトラフィック解析調査会社である”Net Applications”の各種シェア調査のサマリが出ていたのでまとめてみました。
目次
ハードウェア別
時代を反映した結果になっています。
モバイル(スマホなど)がシェアを伸ばし、PCのシェアが下がっています。
今後もこの流れは変わらないでしょう。
base on モバイル増加 - 5月デバイスタイプ別シェア | マイナビニュース
2018/06/05 12:10:47
順位 プロダクト 今月のシェア 先月のシェア 推移 1 Mobile 50.60% 48.76% ↑ 2 Desktop/laptop 44.59% 45.21% ↓ 3 Tablet 4.77% 5.97% ↓ 4 Console 0.02% 0.02% = 5 Handheld 0.02% 0.02% = 6 Settopbox 0.01% 0.01% = 7 Other 0.00% 0.00% = 8 TV 0.00% 0.00% =
項目説明
laptop(ラップトップ)
あまり馴染みがありませんが、laptopはノートPCを指します。
日本では、ノートPCが登場する以前に製品化されていた大型ノートPCをラップトップと呼称していました。
ラップトップの語源は「膝の上」で、屋外でも膝の上に乗せて使用することができるPCという立ち位置でしたが、確か重量が8kg近い製品もあったと記憶しています(もっとあったかも・・・)。
そんな中、現在のノートPCの原型が発表され今日に至るわけですが、従来の大型モバイルPCと明確に違うものという意味を込めてノートPCという名称が広まったものと思われます。
※英語圏ではノートPCも laptop です。
Console(コンソール)
本来の意味は、それ自身に計算能力がなくディスプレイとキーボード(あるいはキーボードのみ)で操作する類の機器を指します。
本来の Console を現在も使用しているとは考えづらいので、当該表の Console はリモートクライアントのコンピュータが妥当でしょう。
Handheld(ハンドヘルド)
Handheldは、携帯情報端末と総称されます。
古くはPDA(Personal Digital Assistant)と呼ばれ、多くの製品が生まれました。
代表例としては、外資系になってしまいましたが、SHARP の Zaurus(ザウルス)でしょうか。
物理キーボードの付いたNECのモバイルギアにも憧れたものです。
個人的には、カシオの CASSIOPEIA E-3000(カシオペア)、HP の iPAQ rz1717(アイパック)を持っていました。
広義では、ハンドヘルドはノートPCやパームトップ(ノートPCより更に小型)を含めることもありますが、当該表では laptop 欄があるので含まないでしょう。
同様に、Mobile の欄もあるのでスマートフォンも含みません。
Settopbox(セットトップボックス)
TVに接続してインターネットや動画などを視聴できる外付けの機器です。
代表例としては、ケーブルテレビなどで貸与される機器があります。
TV(テレビ)
最近は、TV内蔵のブラウザでインターネットを利用することが可能になっています。
新しいモデルだと、ベースが Android になっていたりするのでより便利になっているようです。
OS別
PC
OS別に見てみると、Windows 10・8.1・XP がシェアUPしています。
Windows 10 はともかく、Windows XP が伸びたのはシェア(市場占有率)というよりは、しまっていたPCの電源を入れた・・・とかでしょうか。
もちろん、数値は相対値なので他の台数が減れば自ずと表面上のシェアは増えますが、XP自体のシェアだと考えづらいですね。
base on Windows XPが増加 - 5月OSシェア | マイナビニュース
2018/06/05 10:10:56
順位 プロダクト 今月のシェア 先月のシェア 推移 1 Windows 88.33% 88.42% ↓ 2 MacOS 8.98% 9.19% ↓ 3 Linux 2.02% 1.93% ↑
順位 プロダクト 今月のシェア 先月のシェア 推移 1 Windows 7 41.79% 43.57% ↓ 2 Windows 10 34.74% 33.81% ↑ 3 Windows 8.1 5.36% 5.25% ↑ 4 Windows XP 5.04% 4.36% ↑
タブレット
タブレットで見ると、iOS が善戦しています。
親しみやすいUIで教育機関では根強い人気がありますし、企業向けでも(iPadの固定化された製品ラインナップは)固定費の削減に寄与すると評価されていることの現れでしょう。
base on iOSとAndroidが拮抗 - 5月タブレットOSシェア | マイナビニュース
2018/06/05 11:15:44
順位 プロダクト 今月のシェア 先月のシェア 推移 1 iOS 51.60% 49.49% ↑ 2 Android 48.39% 50.50% ↓
順位 プロダクト 今月のシェア 先月のシェア 推移 1 iOS 11.3 21.38% 10.66% ↑ 2 Android 4.4 16.56% 18.46% ↓ 3 iOS 11.2 7.94% 15.51% ↓ 4 iOS 9.3 7.92% 8.17% ↓ 5 Android 5.1 7.37% 7.37% = 6 iOS 10.3 6.31% 6.50% ↓ 7 Android 6.0 5.70% 6.01% ↓ 8 Android 7.0 5.70% 5.08% ↑ 9 Android 4.2 3.75% 4.16% ↓ 10 Android 5.0 3.09% 3.39% ↓
OS別に見てみると、Android 4.4(kitkat)が相も変わらず強いですね。
以前、Android 4.4 のシェアについて調べた時よりも数値を増やしています。
これは他との兼ね合いで数値がUPしたものと思われます。
(Android 5.x の端末は今でも流通していますが、さすがに kitkat の端末は見かけないので)。
それとも途上国では kitkat が流通しているのでしょうか。
ここでも、iOS のサポートの良さが伺えます。
iOS 搭載デバイスは、Apple が一括しているのでラインナップが絞られており、アップデートしやすい環境が出来上がっています。
(Android もサポートはしていますが、各メーカーが追従しないだけです)。
スマートフォン
スマホはタブレットに比べると流動性が高いので、iOS のサポートが際立っています。
iOS 11 は、iPhone 5s にも対応しているので十分ユーザのニーズに応えている印象です。
なお、iOS 搭載デバイスは、SoC のバージョンで対応可否が分かれます。
(iOS の要求より上位の SoC を搭載していればアップデートできる)。
OS | 対応SoC | 代表製品 |
---|---|---|
iOS 12 | Apple A7 | iPad Air, iPad mini 2, iPod touch 第6世代, iPhone 5s 以降 |
iOS 11 | Apple A7 | iPad Air, iPad mini 2, iPod touch 第6世代, iPhone 5s 以降 |
iOS 10 | Apple A6 まで | iPad mini 2, iPad 第4世代, iPhone 5 以降 |
iOS 9 | Apple A5 まで | iPad 2(第2世代), iPad(第3世代), iPad mini(第1世代), iPhone 4S 以降 |
※最新のSoCは「Apple A11」です
※iOS 12 は、2018年秋の配信予定です
base on Android増加、5月モバイルOSシェア | マイナビニュース
2018/06/05 10:50:24
順位 プロダクト 今月のシェア 先月のシェア 推移 1 Android 69.91% 69.80% ↑ 2 iOS 28.48% 28.62% ↓
順位 プロダクト 今月のシェア 先月のシェア 推移 1 iOS 11.3 18.48% 11.34% ↑ 2 Android 7.0 17.22% 19.25% ↓ 3 Android 6.0 14.70% 15.95% ↓ 4 Android 8.0 8.65% 8.28% ↑ 5 Android 5.1 7.56% 8.43% ↓ 6 Android 7.1 7.56% 7.14% ↑ 7 iOS 11.2 4.72% 11.27% ↓ 8 Android 8.1 4.49% 0.83% ↑ 9 Android 4.4 3.33% 3.78% ↓ 10 Android 5.0 2.11% 2.40% ↓