dynabook(ダイナブック)が鞍替え

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東芝

以前から噂はありましたが、実現しましたね。
コモデティ化したPCを高価格体質の日本勢が商売にするのが難しいのは理解できますが、寂しいです。

なによりも、外資系であるシャープにTOSHIBA・dynabook両方のブランドを提供するのは譲歩し過ぎと感じるのは私だけでしょうか。
以前、ThinkPad を Lenovo に売却した際は、ThinkPad商標の利用はOKでしたが、IBMブランドの使用までは許可しなかったはずです。

base on 「TOSHIBA」「dynabook」を残す、シャープが東芝PC事業を買収する“真”の狙いとは? - BCN RETAIL
2018/06/05 19:00
店頭では「TOSHIBA」と「dynabook」のブランドを当面残して販売するという。
シャープが、これまでのブランドをグリップする形になる。

7000人のリストラがあったもののシャープを1年ほどで黒字化に導いた手腕は、当時の取締役では不可能だったでしょうし営利団体としては正常なのでしょう。
ただ、シャープは鴻海精密工業とのタイアップで中国国内の消費者を取り込むことに成功しましたが、東芝は国内を重点的に攻めていくようなのでどのように勢いを取り戻すのか気になります。

base on シャープ、東芝のPC事業買収を発表  :日本経済新聞
2018/6/5 12:09
シャープは5日、東芝のパソコン事業の株式80.1%を40億円で買収すると発表した。
シャープはパソコン事業に再参入する。
米パソコン大手から生産を受託している親会社の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の生産ノウハウを活用して新たな収益源に育てる。

シャープは東芝が全額出資する東芝クライアントソリューション(東京・江東)の株式80.1%を取得する。
「ダイナブック」のブランドも譲渡対象になる。
東芝のパソコン事業の売上高は2017年度で1673億円と16年度比13%減、営業損益は96億円の赤字だった。

そういえば、テレビ事業(レコーダーなど含む)も既に売却済みです。

base on 東芝、テレビ事業を中国ハイセンスに売却。REGZAの開発・販売は継続 - Engadget 日本版
2017年11月14日, 午後05:45

事業売却後も「東芝映像ソリューション」という社名に変更はなく、TOSHIBA・REGZAブランドの映像商品の自社開発・販売・修理を継続するとのこと。
REGZAブランドは事実上中国資本の傘下となります。

base on 【東芝危機】テレビ事業買収の中国大手、「TOSHIBA」使用権40年 - 産経ニュース
2017.11.23 07:52
東芝からテレビ事業を買収する中国家電大手の海信集団(ハイセンス)が、「TOSHIBA」ブランドを40年間、全世界で販売するテレビで使用できる権利を取得することが22日、分かった。

富士通

時期が近かったので富士通も。
出荷台数が減少傾向の中で致し方ないのは理解できますが、世界から取り残されてしまわないか心配になってしまいます。

base on 富士通・レノボ、データ解析機器 「脱パソコン」急ぐ  :日本経済新聞
2018/5/16 21:40
スマートフォンやタブレット(多機能携帯端末)の普及を受けて主力のパソコン事業は頭打ちだ。
MM総研によると、2010年に1527万台だったパソコンの国内出荷台数は足元で1000万台程度で推移。

base on 富士通、PC子会社をレノボに売却ブランド維持へ - 産経ニュース
2017.11.2 21:26

富士通は2日、パソコン事業を手がける子会社を中国の聯想(レノボ)グループに売却し、合弁会社化することで合意したと発表した。
富士通ブランドの存続を図るほか島根県出雲市の製造拠点も引き続き活用し、雇用も維持する。

売却する子会社は富士通クライアントコンピューティング(川崎市)。手続きは平成30年4~6月に行う。

レノボ側は富士通の国内工場の閉鎖について「一切ない」と明言した。