Windows 10 で MSアカウントを使う

Windows 8 以降、Microsoft アカウントを利用して Windows OS にログインすることができるようになりました。
以前から使っていた資格情報(id・パスワード)はローカルアカウントと呼ばれます。
※Windows 8, 8.1, 10 では、ローカルアカウントと Microsoft アカウントを使うことができます。

目次

Micosoft アカウント

今年に入ったあたりから徐々に Windows PC の Microsoft アカウント化を進めています。
理由は「Windows 再セットアップが楽になるから」です。

base on ハードウェア構成の変更後に Windows 10 のライセンス認証をもう一度行う - Windows Help

Windows 10 のデジタル ライセンスは、PC のハードウェアに関連付けられます。このため、マザーボードの交換などの大幅な変更を行うと、PC に一致するライセンスが Windows で認識されなくなります。

Windows 10 (Version 1607 以降) では、デバイスの Windows 10 デジタル ライセンスに Microsoft アカウントをリンクできます。これにより、ハードウェアを後で大幅に変更した場合でも、ライセンス認証のトラブルシューティング ツールを使って Windows のライセンス認証をもう一度行うことができます。ただし、アカウントと PC のリンクは、ハードウェアの大幅な変更のに行う必要があります。

メリット

MSアカウントで享受できるメリットは以下のとおりです。

  • OS 再インストール
    ハードウェア構成の変更による再認証が必要な場合でも、認証不要 or 認証が通りやすくなります。
  • パスワードのリセット
    Android 端末などでもサポートしていますが、事前の準備なしにリセットできるケースが増えるのは嬉しい限りです。
  • 同期
    Microsoft アカウントでサインインすると、個人設定をオンラインで同期することができます。

    • 同期できる項目
      • テーマ
      • パスワード
      • 言語設定
      • 簡単操作
      • その他の Windows の設定
  • 他サービスを透過的に利用可能
    Chromebook の様に、複数サービスを1アカウントで利用できるようになります。

    主なサービス 同期内容
    Windows Store アプリなどのコンテンツサービス
    People 連絡先
    メール Outlook.comなど
    カレンダー Googleカレンダー*1, Outlookなどのカレンダーと同期
    Office Online ドキュメント
    OneDrive OneNote や Office Lens などのデータ保管

*1 Googleカレンダーとの同期は一方向(Googleカレンダー -> Outlookカレンダー)

デメリット

パスワードが複雑

MSアカウントはオンラインサービスで利用できる資格情報となるため、ローカルアカウントのように脆弱なパスワードを使えません。
結果的にパスワードが複雑になり、その難解な文字列を覚える必要があります。
こればかりは、他サービス(Chromebook や Android)でも同じなので仕方ありませんが。

設定方法

[スタート] - [設定(歯車マーク)] - [アカウント] - [設定の同期] から、設定の ON / OFF が可能です。

注意点

同期の ON / OFF 自体は同期されないため注意が必要です。
※同期を OFF にすると、当該PCのみが同期対象から除外されます。