たまに Windows 固有のアプリを使って作業をしたくなることがあります。
今回、FenrirFS がそれでした。
FenrirFS
- FenrirFS - 音楽の管理が iTunes なら、ファイルの管理は FenrirFS で | フェンリル
ちなみに公式サイトでは iTunes を押していますが、iTunes では使っていません...。
普段、大量の画像を閲覧する際は Linux の Geeqie を使っています。
非常に使いやすいビューアで、しかも画像の重複チェック機能もあるので非常に重宝しています。
また、コレクション機能があり、特定の画像をカテゴライズすることができます。
使いやすいのですが、作業を中断して再度途中からチェックする際などは FenrirFS の方が分かりやすいので今でも FenrirFS を使っています。
FenrirFS の欠点
- ドキュメント(画像ファイル)を特定のフォルダにしか置けない
ポータブル版でなければドキュメントの格納場所(プロファイルフォルダ)を移動できますが、階層構造までは変更できません。 -
階層構造
- ***.profile
- files
ここにドキュメントを置く(サブフォルダ不可)
- files
- ***.profile
階層構造が固定されているので、(管理上の自分ルールと併せると)パスが長くなりがちです。
結構、頭の痛い問題です。
ジャンクション
ジャンクション機能を使うと、フォルダのパスを付け替えることができます。
特徴
フォルダに別名を割り当てる(エイリアス)機能です。
※元のフォルダ階層構造を維持したまま、別のフォルダを参照できます。
意味は異なりますが、DFS もユーザに意識させずに誘導するという意味では同じです。
制約
- NTFS のみ
- ローカルへのリンクのみ(N/W 不可)
- リンクできるのはフォルダのみ
用途
FenrirFS が参照するフォルダはどこにあっても、ジャンクションを使えば自分の好きな場所にドキュメントを置くことができます。
設定
例
実際にドキュメントを置く場所 | リンクされる場所 |
---|---|
C:\File\Share | C:\File\Utility\FenrirFS\個人用.profile\files |
※mklink コマンドでジャンクションを作成する際は、リンク場所のフォルダがあるとエラーになります。
(エラーメッセージ:既に存在するファイルを作成することはできません。)
実行
Microsoft Windows [Version 10.0.17134.228]
(c) 2018 Microsoft Corporation. All rights reserved.
C:\\Users\\link>mklink /j C:\\File\\Utility\\FenrirFS\\個人用.profile\\files C:\\File\\Share
C:\\File\\Utility\\FenrirFS\\個人用.profile\\files <<===>> C:\\File\\Share のジャンクションが作成されました
結果
ジャンクション先と元で同じファイル(20180819del.txt)が参照されていることを確認できます。
C:\\Users\\link>tree /f C:\\File\\Utility\\FenrirFS\\個人用.profile\\files
フォルダー パスの一覧
ボリューム シリアル番号は A252-420B です
C:\\FILE\\UTILITY\\FENRIRFS\\個人用.PROFILE\\FILES
20180819del.txt
サブフォルダーは存在しません
C:\\Users\\link>tree /f c:\\file\\share
フォルダー パスの一覧
ボリューム シリアル番号は A252-420B です
C:\\FILE\\SHARE
20180819del.txt
サブフォルダーは存在しません
おまけ
tree コマンド
C:\\Users\\link>tree /?
ドライブやパスのフォルダー構造を図式表示します。
TREE [ドライブ:][パス] [/F] [/A]
/F 各フォルダーのファイル名を表示します。
/A 拡張文字ではなく、ASCII 文字で表示します。