OpenJDK を Windows で使う

昨日、Excel, Word 内検索を行えるツール「SearchApp」をご紹介しました。
同ソフトウェアの要件に JRE があるのですが、私は OpenJDK を利用しています。

理由は2019年1月以降、JDK の商用利用ができなくなるからです。

base on Oracle JDK リリースモデル転換
2018-03-09
商用利用・無償サポート 2019/01末

背景

今回、OpenJDK を使う理由は フリーソフト SearchApp の要件に Oracle JRE があったからです。

同じものだとは分かっていても(Oracle JDK = OpenJDK)、試したいのが人の常です・・・よね。
Oracle JDK の代わりに OpenJDK を使ってみました。

OpenJDK

概要

まとめると、OpenJDK は Oracle JDK の OSS 版です。

base on JDKの新しいリリース・モデル、および提供ライセンスについて

Oracle JDKの有償機能の無償化
これまで有償で提供していたOracle JDKの機能をOpenJDKで公開します。これらの機能は今後無償で利用できるようになります(JDK 11より全てが利用可能予定)。
Oracle JDKの有償機能をOpenJDKで公開、GPL v2.0ライセンスの適用
これまでオラクルが有償で提供してきた機能をOpenJDKで公開し、OpenJDKとの機能的な差異をなくし、ライセンス方式として「GNU General Public License(GPL) v2.0」を適用します。

取得

OpenJDK は下記からダウンロードできます。

導入

以下、Windows での導入手順です。

解凍

ダウンロードファイルは Zip 形式です。
解凍後、以下に移動します。

C:¥Program Files¥jdk-11.0.1

※今回は 64bit 版をダウンロードしたので、Program Files(x86) ではありません。

環境変数

移動した Java にパスを通します。

Windows 7 の場合

  1. デスクトップ上の [コンピュータ] を右クリックして [プロパティ] を選択後、表示される画面の左ペイン「システムの詳細設定」を選択し、画面下部 [環境変数] ボタンを押下。
  2. 画面上の [変数] 欄にある Path が選択されていることを確認し、[編集] ボタンをクリックします。
  3. [変数値] 欄に下記「変数値」を追記します。

Windows 10 の場合

  1. デスクトップ上の [コンピュータ] を右クリックして [プロパティ] を選択後、表示される画面の左ペイン「システムの詳細設定」を選択し、画面下部 [環境変数] ボタンを押下。
  2. 画面上の [変数] 欄にある Path が選択されていることを確認し、[編集] ボタンをクリックします。
  3. [新規] ボタンをクリックして、入力欄に下記「変数値」を追記します。
変数値
;C:¥Program Files¥jdk-11.0.1¥bin

※%PROGRAMFILES% の利用は(64bit 環境では)「Program Files(x86)」か「Program Files」か分かりづらいのでお勧めしません。

動作確認

コマンドプロンプトからバージョンを確認できます。

C:\Program Files\jdk-11.0.1\bin > java -version
openjdk version "11.0.1" 2018-10-16
OpenJDK Runtime Environment 18.9 (build 11.0.1+13)
OpenJDK 64-Bit Server VM 18.9 (build 11.0.1+13, mixed mode)

注意点

OpenJDK を導入したのに、SearchApp など JRE が必要なソフトウェアを起動できない場合は、javaw.exe を割り当ててみてください。

  • javaw.exe
    C:¥Program Files¥jdk-11.0.1¥bin 内にあります。

    • java.exe
      コンソールアプリケーション用
    • javaw.exe
      ウィンドウアプリケーション用