システム管理をしていると Java で開発された管理ツールなどを触る機会が多々あります。
目次
Java は広く普及している
管理ツールに限らず、Java が広く扱われている理由の一つはその守備範囲の広さにあります。
Java は JVM(Java 仮想マシン)上で稼働します。
そして JVM は(JRE に同梱されるなどの形で)様々な OS 用に無償で提供されています。
多くの OS で稼働する特徴から「OS に依存しない」などとも言われます。
Oracle JDK は有償になる
以前、Oracle JDK リリースモデル転換 という記事を書きましたが、Java の無償サポートがなくなります。
ここまで広く普及してしまうと、そう簡単に OpenJDK へ切り替えるという判断も出来ません。
その一つに Web Start があると思います。
Java Web Start
Java の実行環境は、管理ツールだと以前はブラウザにプラグインの形で提供されていましたが、最近では JNLP ファイル(.jnlp) で提供されることが多くなってきた感がありました。
JNLP ファイルの実体はテキスト(XML)ですが、PC 上で Java Web Start と関連付けされており、実行すると JVM で実行されます。
base on Java Web Startとは何ですか。また、どうやって起動しますか。
Java Web Startソフトウェアを使用すると、WebからJavaアプリケーションをダウンロードして実行することができます。
Java 5.0以降では、Java Web StartはJava Runtime Environment (JRE)に含まれています。つまり、Javaをインストールすると、Java Web Startも自動的にインストールされます。
OpenJDK には Java Web Start が無い
JNLP ファイルは実際には javaws.exe と紐付いています。
しかし、OpenJDK には javaws.exe がありません。
なお、Java 実行環境の内訳は以下のとおり。
- java.exe
コンソールアプリケーション用。 - javaw.exe
ウインドウアプリケーション用。 - javaws.exe
ウインドウアプリケーション用(Web Start)。