今回、プラン変更に伴って発生した作業についてまとめました。
目次
移行作業の概略
今回、レンタルサーバ会社は変わりません。
ただ、CORESERVER は契約中のプラン変更が出来ないため、サーバ変更と同じ手順を踏む必要があります。
- 変更前
サーバ:CORESERVER(コアサーバー)
プラン:CORE-MINI - 変更後
サーバ:CORESERVER(コアサーバー)
プラン:CORE-A
なお、CORESERVER が提供する「サーバー間コピー」機能を使うと、FTP 経由でコピーできます。
※現行サーバ -> 新サーバへファイルをコピーする機能です。
base on サーバー間コピーの新規作成 | マニュアル | レンタルサーバー CORESERVER(コアサーバー) - 30日間無料お試し
今回は、DB を SQLite -> MySQL へ変更するため、新規導入の手順を踏みました。
(上記機能は使っていません)。
※単純にサーバ移行するだけであれば、WordPress のソースをまるごとバックアップして、アップロードすれば(ほぼ)完了します。
バックアップ
準備
まず、移行前のバックアップを取得するに当たり、WordPress 本体を最新版にしておきます。
※通常、移行先の WordPress は最新版となるため(バージョンを併せておいたほうが後々トラブルの種が少ない)。
作業
新サーバへ移行するためにバックアップを取得します。
※旧サーバが一定期間残る場合、バックアップはそれほど神経質にならなくても大丈夫です。
(欲しい時にバックアップを取得できるので)。
- WordPress 投稿記事
WordPress 管理画面の [ツール] - [エクスポート] から投稿記事・固定ページの一覧を取得します。 - ファイル
(新サーバにアップロードするため)画像ファイルを FTP 経由でバックアップします。
なお、JavaScript・CSS ファイルなどを個別に利用している場合は、これらもバックアップします。 - プラグイン関連
どのプラグインを導入していたか、それらの設定はどうなっているのかを取得しておきます。
(今回、移行期間中は新旧サーバともに閲覧できたので、確認しながら移行しました)。 - テーマ
どのテーマを利用していたか。 - favicon
ファビコン(Web アイコン)を使っている場合は、別途取得しておきます。
移行・導入
WordPress 自体の設置
新サーバに WordPress をインストールします。
下記サイトからダウンロードしたファイルを解凍後、新サーバにアップロードしました。
base on ダウンロード | WordPress.org 日本語
※レンタルサーバ側でインストーラを用意していることが多いので、そちらを使っても OK です。
記事の移行
WordPress 管理画面の [ツール] - [インポート] から投稿記事・固定ページのデータを新サーバへ反映させます。
ファイル
画像・JavaScript・CSS などのファイルをアップロードします。
プラグイン
必要なプラグインを一つずつ導入していきます。
私は以下を導入しています。
なお、再設定も必要です。
- Breadcrumb NavXT
パンくずリストを設定するプラグインです。 - Classic Editor
旧来のエディタ(Gutenberg ではない)を継続して利用するために入れています。
なお、入れてはいますが "停止"(無効化)しています。
今まで、JP Markdown とセットで利用していたのですが、JP Markdown が利用できなくなったため(後述)、こちらも使わなくなりそうです。 - Google Analytics for WordPress by MonsterInsights
ページへのアクセス状況を視覚化するプラグインです。 - Head, Footer and Post Injections
パンくずリストを設定するプラグイン "Breadcrumb NavXT" をページ内に設置する際に使っています。 - Insert Headers and Footers
個別でアップロードしている JavaScript や CSS をページ内に組み込むために利用しています。 - MW WP Form
簡単にフォームページを作成して設置できます。 - Table of Contents Plus
Header タグ(H1 - H6)に対して、目次を作成してページに設置してくれます。 - WP Githuber MD
Markdown 記法で記事を書くためのプラグインです。
以前は、JP Markdown を使っていましたが、ダウンロードリンクが無くなってしまったためこちらに変更しました。
※著名な Jetpack Markdown プラグインも検討したのですが、Markdown 記法の取り消し線(チルダ2つ)がパースできなかったので見送りました。 - WP Mail SMTP
メール送信機能を提供するプラグインです。 - Revision Control
変更履歴数を制限することのできるプラグインです。
WordPress は記事や固定ページの変更履歴を際限なく保存することが出来ます。
これは便利なのですが(あまり過去の履歴を残しておいても使わないので)2,3 程度に制限しています。
テーマ
必要なテーマをインストールして、有効化します。
favicon
必要に応じて、ファビコンを WordPress ルートディレクトリに設置します。
リダイレクト
新サーバが問題なく稼働することが確認できたら(旧サーバ側へのアクセスを新サーバへ)リダイレクトする設定を追加します。
今回は、新旧でディレクトリ構成が全く一緒のため、Redirect 機能を利用しました。
※転送時に条件付けをする場合は(拡張機能)mod_rewrite を使いますが、今回はドメインのみの変更のため。
なお、ここでの "ドメインのみの変更" とはページ構成が変わらないことを指しています。
例)ドメイン名は変わっているが、ページ構成・ファイル名は変わっていない。
現:https://xxx.co.jp/111.html
新:https://yyy.co.jp/111.html
リダイレクト設定ファイル(.htaccess)は、旧サーバの直下に設置します。
下記設定は、全てのアクセスを新サーバ(https://ararabo.jp/ )へ転送することを意味します。
<Files ~ "^\.(htaccess|htpasswd)$">
deny from all
</Files>
Redirect permanent / https://ararabo.jp/
order deny,allow
※permanent は 301 Redirect(恒久的な転送)を意味します。
確認
最後に動作確認をして完了です。