Windows 10 RDP のマルチディスプレイ環境は完璧

2020.7.11 ページ末尾に「注意点」を追記しました。

目次

テレワークは複数ディスプレイを活用しよう

テレワーク(リモートワーク)を初めて2週間ほどが経ちました。

普段は、職場でも自宅でもデュアルディスプレイで作業をしています。

その流れで、テレワークでもデュアルディスプレイで作業したいな・・・と思っていたら、Windows のリモートデスクトップは複数のディスプレイを利用できることが判明!
これは使わない手はないと思い、試してみました。

標準的な Windows 10 ノートPC に、自宅のデュアルディスプレイを接続して、トリプル(3つの)ディスプレイ環境を実現しています。

※使っているノートPC は HDMI・RGB を各々装備しているので、+2のディスプレイを追加できています。

※デスクトップPC だと複数のディスプレイ端子(HDMI・DVI・RGB・DisplayPort など)が装備されていることが一般的ですが、チップセットによって同時に利用できるポート数や解像度に制限があることがあります。
(使用する際は、先にメーカーサイトで確認するのもオススメです)。

自宅のディスプレイ環境は、フルHD(1920x1080)のワイドディスプレイと古めの SXGA(1280x1024)の2台体勢です。
変則的な組み合わせなので心配していたのですが、実際に試してみると・・・あらビックリ!
Windows 10 のリモートデスクトップはマルチディスプレイに完璧に対応していました。

何が完璧かというと、解像度の対応です。
以前の Windows では、解像度が異なるディスプレイの組み合わせでリモートデスクトップ環境を構築すると、画面が切れたりして(運が悪いと)使いづらいものでした。

それが現行の Windows 10 だと、素晴らしいほどに完璧です。

参考までに、私の環境を下記に記載します。

  • 1440x900
    縦横比:16:10
  • 1920x1080
    縦横比:16:9
  • 1280x1024
    縦横比:6:4

見事なまでに、縦横比・解像度ともにバラバラです。

でも、これが Windows 10 のリモートデスクトップだと、マルチディスプレイ環境でも問題なく、活用できます。

設定方法

接続元

作業する側の PC で設定を行います。

事前設定

事前に「表示画面を拡張する」設定を有効にしておきます。

  • スタートメニュー
    • 設定
      • システム
        • 左ペインの [ディスプレイ]
          [複数のディスプレイ] -> [表示画面を拡張する] を選択する。

接続時の設定

接続時に「リモートセッションですべてのモニターを使用する」機能を有効にします。

リモートデスクトップ・アプリの起動

アプリを起動します。

  • スタートメニュー
    • Windowsアクセサリ
      • リモートデスクトップ接続
オプション設定

アプリが起動したら、オプションからマルチディスプレイを有効にします。

  • リモートデスクトップアプリ
    • オプションの表示
      • [画面] タブ
        [画面の設定] -> [リモートセッションですべてのモニターを使用する] にチェックを入れます。

※私の場合は、初回のリモートデスクトップ接続時に
(リモートデスクトップ上で)解像度の設定を行う必要がありましたが、2回目以降の接続時は問題ありませんでした。

注意点

上記 [リモートセッションですべてのモニターを使用する] にチェックを入れると、マルチディスプレイ(複数ディスプレイ)環境下で、複数画面のリモートデスクトップが利用できます。

この複数画面のリモートデスクトップ、非常に便利なのですが低速なネットワーク環境だと(リモートデスクトップが途切れるなど)不都合もあるようです。

[リモートセッションですべてのモニターを使用する] 状態で、不具合が出る場合は一旦シングルに戻してみて様子を見ることをオススメします。

マルチディスプレイでもシングルディスプレイ環境でも、同様に不具合が出る場合は(接続先の環境など)別の要因が考えられます。