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SD 8.0 誕生
先月、SD アソシエーションから発表がありました。
以下、PDF ファイルのプレスリリースになります。
base on jp_SDExpressDeliversNewGigabtyeSpeedsForSDMemoryCards.pdf
2020 年 5 月 19 日 - SD アソシエーション(SDA)は本日、広く普及している PCI Express(PCIe)4.0 規格を使用することで SD Express メモリカード対応 SD 8.0 規格で転送速度がさらに向上し、最大で 4 ギガバイト/秒(GB/秒)近いデータ転送速度を可能としたことを発表しました。
なお、規格自体は、2018年に策定されていたようです。
※データ転送速度は(正確には 4GB/s 弱となる)3940MB/s とのこと。
base on バスインターフェーススピード規格/大容量データ転送と、高画質高速連写撮影のための規格 - SD Association
2018年6月に追加されたSD Expressは、PCIe Gen.4 バスインタフェースを採用することでデータ転送速度で3940MB/sを実現しました。
さらっと規格まとめ
2年前に書いた記事「SD規格の簡単まとめ – あらいラボ」で、SD カードの規格をまとめましたが、それからだいぶ世間は進んでいるようです。
※2020/6/7:SD規格の簡単まとめ – あらいラボ に最新規格を追記しました。
簡単におさらいも含めて簡単にまとめると、以下のようになります。
SD カードには、ファイルシステム(そして容量)に応じて、ロゴが与えられています。
SDロゴ
- SD
0 < [FAT12, 16] <= 2GB - SDHC
2GB > [FAT32] <= 32GB - SDXC
64GB <= [exFAT] <= 2TB - SDUC
2TB < [exFAT] <= 128TB
書込速度
そして、保証されるデータ転送速度(書込)がスピードクラスで規定されています。
以下、スピードクラス例です。
- Class 10
10MB/s - UHS-I V30
30MB/s - UHS-III V90
90MB/s
注意事項
PCIe のレーン数により、最大転送速度は変わります(4GB/s or 2GB/s)。
よって、(SD 8.0 に限った話ではありませんが)データ転送速度 4GB/s を享受したい場合はカードリーダーも対応している必要があります。
※USB 接続の場合、最速の「USB 3.2 Gen 2x2」を使っても転送速度は最高 20GB/s(2.5GB/s)です。
カードリーダー調達の際は、どのロゴに対応していて、どのスピードクラスをサポートしているかも判断基準として重要ですね。