USBデバイスはコントローラで性能が大きく変わる

今回は、USBデバイス(USBハードディスク)の性能評価です。

「コントローラの性能によって読み書き速度が変わる」ということで、前回と違う製品で試したところ、大きくパフォーマンスが向上したので記事にまとめます。

目次

環境

前回

前回(3年前)は USB2.0 搭載シングルボードコンピュータでファイル共有(samba)のパフォーマンスを図りました。

今回

今回も USB2.0 搭載シングルボードコンピュータでファイル共有(samba)のパフォーマンスを図ります。
前回と違うのは、USB 変換に使うパーツです。

前回は、定番の HDD-USB 変換キット(Groovy)を使いました。

今回は RAID 機能付き HDD ケースを使いました。

ちなみに、今回使う LHR-2BRHU3 は USB3.0 対応デバイスになります。

※USB3.0 は最大データ転送速度が 5Gbps で、理論上は USB2.0 の実に 10倍です(USB2.0 = 480Mbps)。

パフォーマンス

以下、計測結果です。
なお、smb.conf のチューニングはしていません(共有フォルダの設定だけしています)。

Gigabit

ネイティブ Gigabit の Raspberry Pi 4 Model B で計測しています。
HDD ケースは上記ロジテック製の LHR-2BRHU3 を使用しています(RAID1 で運用)。

条件によっては USB3.0, USB2.0 の差はあまりないように見えますが、やはりこれからは(USB 経由であれば)USB3.0 以上を使うのが幸せになれそうです。

  • USB3.0)転送サイズ 512MB
  • USB3.0)転送サイズ 2GB

使っているケースは USB3.0 対応なので、あえて Raspberry Pi の USB2.0 ポートに接続して計測してみました。

  • USB2.0)転送サイズ 512MB
  • USB2.0)転送サイズ 2GB

100BASE-TX

また、試しに 100BASE-TX の NanoPi NEO 512MB 版でも計測してみました。
接続している HDD ケースは上記と同じです。
※こちらは USB2.0 のみとなります。

  • USB2.0)転送サイズ 512MB
  • USB2.0)転送サイズ 2GB

100BASE-TX は順当に遅いです。
「順当」としたのは、冒頭に掲載した前回記事同様なので。
これが 100BASE-TX の限界なのでしょう。