自宅では、軽量で部屋を移動しやすいノートPCを愛用しています。
特に今回上げる PC は(Windows XP がプレインストールされていたモデルで)今となっては非常に非力です。
Window XP のサポートが切れた後は、ずっと Lubuntu を導入して使っています。
(Lubuntu 12.04 → 14.04 → 16.04 → 18.04)。
大元のUbuntu が 18.04 で 64bit へ舵を切ったため、Lubuntu を含む他のフレーバーからも 32bit 版が消えていきました。
そんな中、運営元のカノニカルから 32bit 擁護とも取れる発表がありました。
base on Lubuntuも”18.04″以降は64bitオンリーへ – あららぼ
Canonical on 24 June 2019
計画を変更し、Ubuntu 19.10および20.04 LTS用の選択した32ビットi386パッケージをビルドします。
内心諦めつつも、使いなれた Lubuntu を今後も使い続けたいので、期待してしまうのは世の常。
そんな中、いつもどおり 32bit Lubuntu の VersaPro を使っていたら、Ubuntu 20.04 LTS へのアップデート案内が表示されました!!!
期待しながら実行してみました...
目次
結論
先に結論を書いておくと、ダメでした。
Ubuntu 系は、64bit オンリー路線で確定のようです。
環境
今回使う PC は古いノートパソコンです。
ネイティブ 32bit PC に、Lubuntu 18.04 LTS を導入しています。
PC
NEC VersaPro VY12M/C-3
- CPU
base on インテル Celeron M プロセッサー ULV 443 (1.20 GHz) 製品仕様
高度なテクノロジー インテル 64 いいえ 命令セット 32-bit - MEM
1.5GB - SSD
128GBOS
Lubuntu 18.04 LTS x86
$ cat /etc/issue
Ubuntu 18.04.5 LTS \\n \\l
$ cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=18.04
DISTRIB_CODENAME=bionic
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 18.04.5 LTS"
$ uname -a
Linux 5.4.0-52-generic #57\~18.04.1-Ubuntu SMP Thu Oct 15 14:00:21 UTC 2020 i686 i686 i686 GNU/Linux
※uname
コマンドは導入 OS(カーネル)のバージョンなどを表示します。
ここに x86_64
の表記があれば、64bit OS を導入していることになります。
(上記は 32bit OS なので i686
の表記になります)。
アップグレード手順
Lubuntu 18.04 LTS 32bit 版を利用していたら、Ubuntu 20.04 LTS へのアップデート案内が表示されました。
ボタン [アップグレード] をクリックすると、リリースノートが表示されます。
Ubuntu は既に 32bit 無くなっているはずじゃ・・・と一瞬思ったものの、Lubuntu は Ubuntu + デスクトップ環境 LXDE
の合わせ技なので、Ubuntu アップデートで良いのかな?
ということで、意気揚々と ボタン[アップグレード] をクリックしました。
粛々と進みます。
謝られました。。。
Sorry, no more upgrades for this system
There will not be any further Ubuntu releases for this system's i386 architecture.
Updates for Ubuntu 18.04 will continue until April 2023.
申し訳ありませんが、このシステムのアップグレードはこれ以上ありません
このシステムのi386アーキテクチャ用のUbuntuリリースはこれ以上ありません。
Ubuntu 18.04のアップデートは、2023年4月まで続きます。
諦めて、キャンセルしました。。。
まとめ
まず、Lubuntu の対応状況を確認してみることにしました。
base on Downloads | Lubuntu
- 20.04.1 LTS (Focal Fossa)
Desktop 64bit- 18.04.5 Bionic Beaver LTS (LXDE)
Desktop 64-bit
Desktop 32-bit
Alternate 64-bit
Alternate 32-bit
今年 5月に記事にしているとおり、バージョン 20.04 LTS から 64bit オンリーになることに変わりはないようです。
- Lubuntuも”18.04″以降は64bitオンリーへ
※Lubuntu 18.04 LTS は 32bit 対応です。
Ubuntu の公式フレーバーをチェックしてみると、もう 32bit は残っていないようです。
下記 OS は全て、Ubuntu 20.04 LTS (Focal Fossa) では 64bit オンリーです。
base on Index of /Linux/ubuntu-releases
- Edubuntu
- Kubuntu
- Lubuntu
- Mythbuntu
- Ubuntu
- Budgie
- Ubuntu
- GNOME
- UbuntuKylin
- Ubuntu
- MATE
- UbuntuStudio
- Xubuntu
やはり、Debian か
以前記事にしたとおり、これからは Debian 一択でしょうか。
32bit 版が残っており操作性も Ubuntu と変わらない(というか Debian が親だけど)ので。