DebianでsudoとVeraCryptを使う

普段自宅では Lubuntu LTS 版を好んで使っていますが(Ubuntu LTS と異なり)サポート期間が 3年と短いです。

紆余曲折した挙句、Debian 10 にデスクトップ環境 LXDE を入れて使うことにしました。

目次

経緯

先だって Core i5 マシン VersaPro VK27M/B-G は、Lubuntu 18.04 LTS => Lubuntu 20.04 LTS へ入れ替えています。

LXQtも意外と快適 – あららぼ

新デスクトップ環境 LXQt はとても洗練されています。
以前、Lubuntu 18.04 LTS(LXQt 版)を使ったときよりもだいぶ使いやすくなったと感じる反面、Xfce に近くなったのかなとも思いました。

ただ、マシンとの相性でしょうか、、、Lubuntu 18.04 LTS(LXDE 版)を使っていたときよりも不安定になっていた気もします。

そんなこんなもあり、究極ローエンドPC VersaPro VY12M/C-3 に入れるのは気が進まない・・・。

悩んだ挙句、32bit 版&デスクトップ環境 LXDE 版がある Debian を入れることにしました。

sudo が使えない

Debian はインストール直後だと sudo コマンドが使えず、su する必要があります。

  • sudo switch user do
    他のユーザへ切り替えてコマンドを実行する。 ※当該コマンド実行時のみ。
  • su switch user
    他のユーザへ切り替えてコマンドを実行する。 ※exit するまでそのユーザになる。

業務で RHEL を使う身としては、これ自体は特に問題ではなく慣れの問題なのですが、普段使っている暗号化ツール VeraCrypt でエラーになりました。

どうも sudo 出来ないといけないらしい...。
(もしかしたら、root 権限持ちのユーザでログインしていたら問題ないのかもしれません)。

エラーメッセージ自体はこんな感じです。

Failed to obtain administrator privileges: xxx は sudoers ファイル内にありません。
この事象は記録・報告されます。

sudo を入れる

sudo 自体は既に入っていました。。。

# apt install -y sudo
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています                
状態情報を読み取っています... 完了
sudo はすでに最新バージョン (1.8.27-1+deb10u3) です。
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 0 個。

ユーザ追加

sudo グループのユーザを追加します。

これ、別にいらなかったかも...。

# adduser testUser sudo
ユーザ `testUser' をグループ `sudo' に追加しています...
ユーザ testUser をグループ sudo に追加
完了。

sudo 設定ファイルへ追記する

visudo コマンドで編集できます。
※どうも sudo の設定ファイル sudoers はダイレクトに編集できない模様。
(私の環境で vi で編集しようとしたらエラーになりました)。

ちなみに、エディタ nano で開かれました。 ※たぶん、標準エディタが nano なんだと思う。
(nano は Ctrl キーとの組み合わせで操作します)。

# file /etc/sudoers
/etc/sudoers: C source, ASCII text

# visudo 

編集後イメージのイメージはこちら。

# diff -u sudoers /etc/sudoers
--- sudoers 2021-04-30 19:40:51.315275170 +0900
+++ /etc/sudoers    2021-04-30 19:42:21.032385803 +0900
@@ -18,6 +18,7 @@

 # User privilege specification
 root   ALL=(ALL:ALL) ALL
+testUser ALL=(ALL:ALL) ALL

 # Allow members of group sudo to execute any command
 %sudo  ALL=(ALL:ALL) ALL

特に再起動なども必要なく、sudo が使えるようになりました。

もちろん、VeraCrypt も OK です。