ROCK64 1GB モデルを所有していて、ファイルサーバとして利用しています。
OS には DietPi を選んでいて、公式リポジトリから導入した Samba を使っています。
(なんか 2021年に導入した当初は Armbian だと Samba が安定しなかったので、代打で DietPi を使用した経緯があります)。
うちの ROCK64 はヒートシンクもファンもつけていないので、最近の暑さ(室温 32度)で大丈夫かな...と思って確認してみました。
(ROCK64 パッケージに同梱されていたヒートシンクは Orange Pi One に貼ってしまった...)
起動後しばらくしてターミナル接続してみると 60度と表示されたので、データシートを探します。
DietPi v8.18.2 : Update available
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- Device model : ROCK64 (aarch64)
- CPU temp : 60 °C / 140 °F : Running
ROCK64 は SoC に Rockchip RK3328
を搭載しているので、当該 SoC のデータシートを確認します。
3.1 Absolute Ratings
Parameters Related Power Group Min Max Unit Max Conjunction Temperature Tj 125 ℃ 3.2 Recommended Operating Condition
Parameters Symbol Min Typ Max Units Ambient Operating Temperature TA 0 25 80 ℃
ジャンクション温度が最大 125度で、周辺温度が 0 ~ 80度が定格となります。
室温32度で CPU temp 60度は許容範囲内のようです。
*サーマルスロットリングは未確認。
- 参考資料
インテル® FPGA の周囲温度とジャンクション温度との関係 - 半導体事業 - マクニカ
- 周囲温度(Ambient Temperature/TA)
通常は静止状態の周囲の空気温度を指します。(「デバイス周辺の局所周囲空気の温度」という言い方をする事もあります。) - ケース温度(Case Temperature/TC)
デバイス表面のパッケージ温度を指します。 - ジャンクション温度(Junction Temperature/TJ)
デバイスのパッケージ内のダイ表面の温度を指します。デバイスの推奨動作条件に基づいて規定された接合温度で、コマーシャルやインダストリアル、オートモーティブなどがあります。- コマーシャル用温度範囲(Commercial):0~85℃
- インダストリアル用温度範囲(Industrial):-40~100℃
- オートモーティブ用温度範囲(Automotive):-40~125℃
- 周囲温度(Ambient Temperature/TA)