サポート終了後から2週間、Windows 7 の不具合修正パッチが提供される

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ついに Windows 7 終了へ

かつて Microsoft は Windows XP がなかなか後継 OS へ切り替わらずセキュリティの脅威に晒された間、影響を鑑みて非常に長い期間セキュリティパッチを提供し続けました。
(それが元で、サポート期間を堅持する体制への移行、その後のサブスクリプション形態への傾倒は別の記事で書きたいと思います)。

先日、サポート期間が終了した Windows 7 ですが、こちらも普及した OS であり(影響が大きいからでしょう)サポート終了後に再度パッチが提供されました。

やはり Microsoft は手厚いですね。

base on Microsoftが方針を一転、Windows 7の黒壁紙問題の修正パッチを全ユーザーへ提供 - 窓の杜
2020年1月27日 13:50
Windows 7はすでに一般向けのサポートを終了しており、異例の対応

Windows 7 は 2020年 1月 14日にサポート終了していますが、Microsoft が同日にリリースしたアップデート "KB4534310" に不具合があり、ユーザへの影響を重く見た同社により、パッチが配布されることになりました。

Windows 7 のアップデートサイト(Windows Update 機能)がいつまでも残っているとは限らないので、該当ユーザには速やかな Windows Update の実施をオススメします。

なお、サポートが終了しても Windows 7 自体が使えなくなるわけではありません。

※あくまで、保証対象外となるだけです。

base on Windows 7 のサポート終了情報 - Microsoft

Windows 7 のサポートが中止されるだけで、ソフトウェアは引き続き動作します。
2020 年 1 月 14 日以降には、コンピューターで Windows 7 を実行していても、セキュリティ更新ができなくなります。

Windows 7 の最終パッチ

2020年1月14日にサポートが終了した Windows 7 ですが、同月に配信した最終アップデートに不具合がありました。
それを受けて、翌月(2020年2月)に修正パッチが配布されました。

base on Microsoft Update カタログ

2020-01 x64 ベース システム用 Windows 7 向けマンスリー品質ロールアップのプレビュー (KB4539601)
2020-01 x86 ベース システム用 Windows 7 向けマンスリー品質ロールアップのプレビュー (KB4539601)

上記には、x64 と x86 の表記があります。
お使いの Windows が 64bit であれば x64、32bit であれば x86 をダウンロードして、適用します。
※上記の他に、Windows Server 2008 R2 向けのパッチがページ内にあります。

今後、Windows 7 のアップデートは適用しない

個人所有の PC には(もし、自動で) Windows 7 のアップデート適用のメッセージが表示されても、適用しないようにしましょう。

今後、配布される Windows 7 向け Windows Update は、法人専用です。
※正確には、法人向けに提供されている ESU(Windows 7 Extended Security Update)ライセンスの供与を受けた PC のみが Windows Update の恩恵を受けられます。

base on Windows 7、2023年まで使い続けるにはどうすればいい? - INTERNET Watch
2019年11月22日 06:00
Windows 7 ESUってどんなサービス?
Windows 7のサポートが終了する2020年1月14日以降、さらに3年間(2023年1月まで)Windows 7のセキュリティ更新プログラムを提供するサービスです。

このサービスを受けると、2023年まで継続して Windows 7 をサポート付きで利用することが出来るようになります。
(平たく言うと、有償サポート契約です)。

そして、このサービス用に Windows Update も継続稼働しています。

ですが、ESU のライセンスを受けていない PC は、このパッチを導入することはできません。
(どうもインストール作業自体は途中まで出来るようですが、エラーになります)。

結果として、余計な作業が増えるだけですので Windows 7 のアップデートは適用しないようにしましょう。