「ReactOS」は、Windowsのアプリケーション及びドライバのバイナリ互換を目指すOSS(オープンソース)のOSです。
アルファ版ですが"version 0.4.6"がリリースされました。
サイズが非常に小さく、ISOファイルで100MB・ライブCD版で70.5MBでした。
以前、Lindows / LinspireというOSがありましたが、ReactOSの目標が"Windowsのアプリケーションをそのまま使えるようにする"というあたりが異なります。
開発のスピードアップのため、Windows用アプリケーションをネイティブ動作させることを目標とするWineプロジェクトとも提携しているようです。
車輪の再発明を防ぐ意味でも良い試みだと思います。
現状はアルファ版ということもあり動作に不安定な部分も散見されますが、非常に興味深いプロジェクトです。
また、デバイスマネージャや画面のプロパティなども実装されており、Windows XP世代にとっては非常に分かりやすい外観だと思います。
Remix OSもそうですがOSSのパワーを感じますし、ユーザの選択肢が増えるということは非常に喜ばしいことです。
最近は、Linuxでも(デスクトップ環境で)Windowsに外観を似せられますし、Wineで動かせるWindowsアプリケーションも増えてきました。
しかし、ログイン直後の画面で拒否反応を示してしまうユーザも少なくありません。
そういった場面を打開するためにも、"ReactOS"には期待大です。
Android(Remix OS)にChromeOSなど強豪が出揃ってきましたが、どのようにシェアが移っていくのか注視していきたいと思います。