先月、急遽購入したプリンタ"PX-049A"が、写真用年賀ハガキに対応していないことが発覚しました。
知らない&調査不足の自分がいけないけれど、初めて買ったEPSONプリンタが地雷だった...。
目次
年賀状「インクジェット写真用」は、染料インク専用
写真用は表面に光沢加工が施されているため、染料インク推奨とのこと。
base on 郵政公社、写真用年賀葉書を全国販売へ
日本郵政公社は2015年9月9日、2004年11月1日に販売を開始した「インクジェット紙光沢年賀葉書」を「写真用年賀葉書」と改名し、2006年用から全国の郵便局で販売すると発表した。
染料系インクを使用するインクジェットプリンタで使用でき、デジタル撮影した写真画像などのプリントに適しているという。base on 写真用年賀はがきに写真を印刷するには、どのプリンタが向いていますか?
インクジェットプリンタのうち、染料インクを用いたものが向いています。
顔料インクを用いたインクジェットプリンタ、その他の種類のプリンタは写真印刷には向きません。
インクの種類
そもそも染料インク、顔料インクって何?
base on 「顔料インク」VS「染料インク」に決着?
- 顔料インク
顔料インクは、インクの粒子が用紙の表面にとどまることで着色。
用紙に染み込んで広がらないので、高階調・高精細な色再現が可能とされている。
また、黒の表現に優れ、重厚感のある仕上がりも特徴だ。耐水性に優れ、にじみにくいという利点もある。
注意点としては、こすれ・剥がれに弱いところや、光沢紙だと反射光によってムラが出やすいという点がある。染料インク
一方染料インクは、インクが用紙の内部に染み込むことで着色。
用紙の表面にインクの凸凹ができないため、顔料より発色がよく、鮮やかな仕上がりになるとされている。
特に、光沢紙での発色に優れるという。プリント速度が比較的速いのも特徴だ。
注意点としては、水濡れ・滲みに弱く、光や空気に触れると時間とともに色が薄くなりやすいことが挙げられる。
要するに、年賀状「インクジェット写真用」と顔料インクは相性が良くないということなんですね。
実際に印刷した感想
顔料インクで、年賀状「インクジェット写真用」を印刷してみましたが、かなりマットな仕上がりになりました。
光沢加工との相性が悪く、視野角が非常に狭いです。
(正面から見ないと色が飛んでしまう)。
A4光沢紙で印刷してみました ※2017.12.26 追記
普段使っている光沢紙を印刷する機会があったので、顔料インクプリンタ"PX-049A"で試してみました。
なお、使用用紙は以下です。
- 画彩 フジフイルム高級光沢紙
私が使っているのは「画彩 A4 100枚 G3A4100A」です
年賀状「インクジェット写真用」ほどではないですが、やはり全体的にマットな感じに仕上がりました。
また、視野角も同様に狭いです。
以前使っていた染料インクプリンタ"MG5730"とは雲泥の差です。
主要メーカーの状況
EPSON
エプソンは2種類のインク(染料と顔料)のプリンタが混在しています。
エントリーモデルでも両方存在するので購入する際に注意が必要です。
base on 日本郵政公社発行写真用年賀葉書への対応について
下記の機種ではご利用頂くことが出来ません。
- 型番がPXで始まる顔料系インクジェットプリンタおよび複合機
- 型番がPXで終わる顔料系インクジェットプリンタおよび複合機
- E-100,E-150,E-200,MC-2000,MC-5000 の各機種
CANON
キヤノンはMAXIFYシリーズなどが非対応ですが、主要ラインナップは概ね対応しています。
詳細は下記をご参照ください。
base on 2017年11月1日発売日本郵便「インクジェット用年賀はがき」対応状況
「インクジェット紙」、「インクジェット写真用」の通信面(裏面)は、通常の郵便はがきとは異なり、用紙に加工が施されています。
通信面(裏面)の印刷を行う場合は、プリンタドライバの「用紙の種類」で[インクジェットはがき(通信面)]、[インクジェット写真用はがき(通信面)]、[インクジェットはがき]もしくは[インクジェット官製葉書]を選択してください。
プリンタドライバの「用紙の種類」に上記設定がない場合は、「プロフォトペーパー」を選択してください。
Brother
ブラザーもキヤノン同様に一部の機種を除いて染料インクを採用しているので問題ないとのこと。
(キヤノン同様に黒色に顔料インク、カラーに染料インクなどの混合タイプもあり)。
base on 日本郵便の「インクジェット写真用年賀はがき」への対応について
日本郵便の「インクジェット写真用年賀はがき」は、染料系インクジェットプリンター専用と記載があります。
「インクジェット写真用年賀はがき」は通信面と宛名面とで、表面のコートの状況が異なります。
通信面(光沢面)は、染料インクしか使用できません。
宛名面は、コート加工がされていませんので、染料インク、顔料インクとも使用可能です。
印刷設定の「用紙種類」をはがきに合わせて変更すると、カラーインク(染料インク)のみを使用するため、「インクジェット写真用年賀はがき」の通信面(光沢面)の印刷が可能です。
2017.12.26 追記
「A4光沢紙で印刷してみました」を追加しました。