Lubuntu 18.04 LTS のキーリングを再設定する

普段、RDP・VNC クライアントに Remmina を使っています。
KVMも使っていますが、リモート接続のほうが何かと便利なので。

目次

キーリングを解除する

Lubuntu 18.04 LTS にアップデートしてから Remmina 起動時 & リモート接続時に下記メッセージが表示されるようになりました。

  • キーリング 'デフォルト’ のロックを解除するパスワードを入力してください

プロセス確認

何か動いていそうなので確認します。

$ ps aux | grep keyring
user      6855  0.0  0.1 430028  9204 ?        SLl  09:59   0:00 /usr/bin/gnome-keyring-daemon --start --foreground --components=secrets
user     19150  0.1  0.0 282388  7028 ?        Sl   10:47   0:00 gnome-keyring-daemon
user     19168  0.0  0.0  15452  1112 pts/0    S+   10:47   0:00 grep --color=auto keyring

gnome-keyring-daemon が起動しています。
確認したところ、gnome-keyring パッケージ自体は Lubuntu 16.04 LTS にも導入はされていますが、gnome-keyring-daemon は起動していませんでした。

管理ツール導入

自動起動をオフにしても良いのですが、せっかくなので設定を変更することにしました。

管理ツール seahorse (GnuPG の GNOME フロントエンド) をインストールします。

$ sudo apt-get install seahorse

以下のパッケージが新たにインストールされます:
  seahorse
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。

管理ツール起動

パスワードと鍵

[スタート] - [アクセサリ] - [パスワードと鍵] からアプリケーションを起動します。
※ツール名称は「パスワードと鍵」です。

パスワード欄にデフォルトの項目があり、ロック(鍵マーク)が掛かっています。
右クリックすると、パスワードの変更やロック解除の項目が表示されますが、この時点では使えません。

  • 理由
    • パスワード解除 : 古いパスワードを求められるため、続行できない
    • ロック解除 : 何故か何も表示されない

デフォルト項目の削除

仕方なく、デフォルト項目を右クリックして [削除] を選択します。
※再度登録できるので削除して問題ありません。

  • 「項目が全て抹消されることを理解します。」にチェックを入れて [削除] をクリック

再登録

再度 Remmina を起動すると、キーリングのパスワードの登録画面が表示されます。

  • 新しいキーリングのパスワード指定
    An application wants to create a ner keyring called "デフォルトのキーリング". Choose the password you want to use for it.

新しいキーリング(パスワード)を入力して [OK] をクリックすると、登録されます。

「パスワードと鍵」を見ると、デフォルト欄に登録されていることを確認できます。

鍵マークを見るとロックが解除された状態になっています。
この状態だと以前のように(パスワードを聞かれること無く)使うことができます。