最近、ハイレゾをPCで聴きたい衝動にかられています。
新しい USB-DAC 等を購入すればよいのですが、すぐ決められそうにないので一先ず手持ちのサウンドカードを使うことにしました。
目次
Xonar DG
base on Xonar DG | サウンドカード | ASUS 日本
製品名 Xonar DG オーディオプロセッサー C-Media Electronics CMI8786
最高96kHz/24bit対応 High-Definition Sound ProcessorS/P DIF出力 44.1kHz/48kHz/96kHz(16/24bit) 接続バスインターフェース PCI
上記 PCIサウンドカードは、確か Dimension 3100C を Windows 7 にアップグレードした際に、M/Bとの相性か何かで使えなくて仕舞っていたものです。
当時所有していた Dimension 3100C は TDP 89W の Pentium 4 搭載機だったので Windows 10 アップグレード時に廃棄しました。
その後、サウンドカードは箱に入れたまま忘れていました・・・。
なお、PCI Express x1 対応の姉妹品 Xonar DGX もあります。
Ubuntu で使う
今回は、セットアップ済みの Ubuntu 18.04 LTS へカードを増設しました。
増設後、特に設定なども必要なく動作しましたが、44.1kHz で出力されました。
96kHz で使う
だいぶ前から Ubuntu で標準採用されているサウンドサーバ PulseAudio の設定を変更するのが近道です。
base on PulseAudio/トラブルシューティング - ArchWiki
pulseaudio のデフォルトのサンプルレート:
$ grep "default-sample-rate" /etc/pulse/daemon.conf ; default-sample-rate = 44100
44100 は無効にして 96000 に変更する必要があります:
# sed 's/; default-sample-rate = 44100/default-sample-rate = 96000/g' -i /etc/pulse/daemon.conf
上記サイトでは sed (ストリームエディタ)を使いテキスト変換していますが、分かりづらいのでベタで書き換えても問題ありません。
設定例
- 標準が 44.1kHz(44100)であることを確認する
※44.1kHz はCD音質ですので決して悪いわけではありません。
$ cat /etc/pulse/daemon.conf | grep default-sample-rate
; default-sample-rate = 44100
- default-sample-rate を仕様上最大の 96kHz に設定します
$ diff -u daemon.conf_org daemon.conf
--- daemon.conf_org 2018-11-13 21:12:51.614060221 +0900
+++ daemon.conf 2018-11-13 21:13:25.454916206 +0900
@@ -76,7 +76,7 @@
; rlimit-rttime = 200000
; default-sample-format = s16le
-; default-sample-rate = 44100
+default-sample-rate = 96000
; alternate-sample-rate = 48000
; default-sample-channels = 2
; default-channel-map = front-left,front-right
- pulseaudio を再起動します。
※終了(kill)すると勝手に起動します。
$ ps aux | grep audio
userId 1960 2.2 0.1 1942936 13596 ? S<l 20:43 0:42 /usr/bin/pulseaudio --start --log-target=syslog
userId 15297 0.0 0.0 15452 1156 pts/0 S+ 21:14 0:00 grep --color=auto audio
$ kill -TERM 1960
入力上限が 96kHz の手持ちのCDレシーバ R-K711 は無事 96kHz で認識しました。