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Lubuntuも32bitが無くなっていた
Ubuntu に引き続き、(Lubuntu 含め)各フレーバーはバージョン 18.04 以降は 64bitのみの提供となりました。
※私が普段使っている Lubuntu LTS は
- 32bit・64bit 両方あり
Lubuntu 18.04 LTS まで - 64bit のみ
Lubuntu 20.04 LTS から
となっています。
2年前に記事にしましたが、32bit を継続提供していた Lubuntu もついに 64bit へ移行してしまいます。
base on Lubuntu システム要件 – あらいラボ
2018年9月6日
Ubuntu 18.04 LTS は当初のアナウンス通り、特定用途向け以外は 64bit へ移行しましたが、各フレーバーは従来通り 32bit 版の提供を続けています。
これについては、Ubuntu の運営母体である Canonical(カノニカル)からブログ経由で公式見解が出されていました。
base on Statement on 32-bit i386 packages for Ubuntu 19.10 and 20.04 LTS | Ubuntu
Canonical on 24 June 2019
we will change our plan and build selected 32-bit i386 packages for Ubuntu 19.10 and 20.04 LTS.
計画を変更し、Ubuntu 19.10および20.04 LTS用の選択した32ビットi386パッケージをビルドします。
内容としては、バージョン 18.04 以降(の19.10、20.04 LTS で)32bit 版の配布を取りやめたところ、抗議があったため 32bit について今一度考慮する・・・と言ったところでしょうか。
ただ、この記事だけでは(32bit 版の延命に)どの程度影響するのかが分かりません。
実際のところ、配布されている ISO を確認してみると、32bit 版はないようです。
主要な下記ディストリビューションでは見つけられませんでした。
- Lubuntu
- Xubuntu
- Kubuntu
- Ubuntu MATE
- Ubuntu Studio
対処
とはいえ、32bit PC を所有している身としては、なんとかして延命したいところ。
※私が所有している 32bit PC VersaPro VY12M/C-3 はノートPC なので、たぶん後10年も動かないと思うし。
フレーバー版 18.04 LTS
各フレーバーは(全部見てはいないけれど)概ね 18.04 までは 32bit 版を配布しています。
ひとまず、18.04 へアップグレードしておいて、その後のことは(18.04 のサポートの切れる)2023年3月までに考えるというのも一つです。
たぶん、私の VersaPro はこの手で行きます。
Debian を使う
現在、32bit 版を継続配布している Debian への移行を検討することも重要です。
加えて、サポート期間が長いのもメリット大です。
Debian では Ubuntu LTS と同じ5年サポートが提供されています。
(Ubuntu は LTS が5年、それ以外が9ヶ月サポート)。
Debian は Ubuntu の元になっている OS で、コマンド体系も同じです。
パッケージ管理が同じため、deb ファイルをダウンロードできるソフトウェアなら、Debian・Ubuntu どちらにもインストールできます。
とはいえ、Debian・Ubuntu はディストリビューション自体が異なるため、レポジトリは異なります。
ただ、ダウンロードした deb ファイルのインストールには事欠かないので、これが問題になるケースは少ないでしょう。
総評
32bit 版が消失する Ubuntu フレーバーの代替の第一候補は間違いなく Debian でしょう。
Debian はバージョン 9 でインストーラからデスクトップ環境 LXDE が消えたものの、次バージョン Debian 10 で LXDE が復活したので、お勧めです。
なお、LXDE が消えたのは、おそらく LXQt への移行のごたごたが原因です。
現在 Debian 10 では LXDE・LXQt ともに選択可能です。
とはいえ、Ubuntu と Debian で操作感が(若干とは言え)異なることも事実です。
面倒事は少しでも先送りしたい場合は、ひとまず Ubuntu フレーバー 18.04 LTS で様子を見ながら策を練るのも一興ではないでしょうか。