軽量デスクトップ環境である、LXDEがLXQtへ取って代わられようとしています。
以前、軽量OS調査でLXDE環境のOSがいくつかありましたが、今後も(LXQtではなく)LXDEを採用するOSを調べてみました。
まず、LXDEとLXQtとの関係ですが、ウィキペディアによると、以下のような経緯のようです。
2013年7月21日、(LXDEと同じような設計思想でデスクトップを開発していた)"Razor-qtプロジェクト"と"LXDEプロジェクト"が合併することがアナウンスされます。
これによって"Razor-qtコンポーネント"と移植した"LXDE コンポーネント"を使い"Qt"によって作成されるデスクトップ「LXQt」が誕生しました。
現在、プロジェクトの開発努力は「LXQt」に多く向けられていますが、LXDEのGTK+2バージョンもしばらくの間は開発が続けられる予定です。
最終的に双方の開発者は「LXQt」デスクトップの開発に従事することになります。
なお、以前紹介したopenSUSE Leap 42.2は既に"LXDE"が除外されています(openSUSE Leap 42.2からLXDEが採用されなくなった)し、LubuntuもLXQtへの移行を計画中です。
LXQtへの流れは止められないようです・・・というか止める権利もそのつもりも勿論無いんですが(;´・Д・)。
ただ、LXDEに慣れた身としては別のデスクトップ環境に移行するというのは中々骨の折れる話です・・・よね。
しかし、焦る必要はありません。
Lubuntu Next 16.10 Alpha 1 がリリースされましたに掲載したように、しばらくはLXDEとLXQtの両方がリリースようなので。
少なくとも、18.04 LTS を含めて、しばらくは LXDE の Lubuntu と LXQt の Lubuntu Next の並行リリースとなる模様です。
ちなみに、以前調べた(主にLXDEをデスクトップ環境に採用している)軽量OSは以下のようになります。
軽量Linuxディストリビューションをいくつか試してみました
軽量Linuxディストリビューションをいくつか試してみました〜その2〜
軽量Linuxディストリビューションをいくつか試してみました〜その3〜
- Basix
- Debian
- linuxBean
- Peppermint
- Ubuntu
- wattOS
- Zorin OS Lite
この中で、Zorin OS Liteは既に最新バージョンの12.1で"Xfce"に変更になっています。
ただ、希望もあります。
上記、軽量OSからは漏れてしまっていますが、Bodhi Linuxなどに期待しています。
(VMWareで試したんですが去年のことなので記載しなかった理由は失念しました。もしかしたら、デスクトップ環境がLXDEではなくて、"Enlightenment"だったからかもしれません。)
最新版のBodhi Linuxでは、"Moksha"デスクトップ環境を採用しています。
(Bodhi Linux は長く"Enlightenment"を採用していましたが、最近のBodhi Linuxは、"Mokshaデスクトップ環境"が採用されています)。
MokshaはLXDEとは異なりますが、非常に親しみの持てる外観をしています。
今後の動向に注目です。