普段、"Banana Pi"はRaspbianで運用しています。
業務時間外の割とすぐ終わる作業用のシンクライアント端末として利用しています。
というのも、しばらく使っていないとスリープ?するのか、画面が消えて復活しません。
SSHで接続して再起動すれば問題なく使えるんですが、急いでいるときはイラッとしてしまいます (≡人≡;)。
面倒なのでOSをArmbianに切り替えました。
ArmbianのDownloadページから「Debian server」の方を取得しました。
「Ubuntu desktop」もあるので、こちらを選んでも良いかもしれません。
今回は、"mainline kernel"と銘打ってあった"Debian server"にしました。
解凍したimgファイルをmicroSD/SDカードに書き込んでから"Banana Pi"に装着後、通電するとArmbianが起動します。
サーバ版なのでデスクトップ環境はありません。
私はメイン環境がLubuntuなので、同様にLXDEを導入します。
目次
導入ファイル
- Armbian_5.31_Bananapi_Debian_jessie_next_4.11.5.img
起動時のメニュー表示
Welcome to ARMBIAN 5.31 stable Debian GNU/Linux 8 (jessie) 4.11.5-sunxi
バージョン確認
# cat /etc/issue
Debian GNU/Linux 8 \n \l
# cat /proc/version
Linux version 4.11.5-sunxi (root@devel) (gcc version 7.1.1 20170510 (Linaro GCC 7.1-2017.05) ) #3 SMP Thu Jun 15 02:11:01 CEST 2017
# uname -a
Linux bananapi 4.11.5-sunxi #3 SMP Thu Jun 15 02:11:01 CEST 2017 armv7l GNU/Linux
お決まりのアップデートとデスクトップ環境・日本語環境の導入
taskselコマンドでは、"Debian desktop environment"と"LXDE"の2つを導入(すごい時間がかかる)。
LXDEの導入方法については「https://wiki.debian.org/LXDE」参照。
# apt update
# apt upgrade
# tasksel
# apt-get install task-japanese-desktop task-lxde-desktop ibus-mozc ibus-anthy ibus-kkc task-japanese fonts-vlgothic
# reboot
システムロケール
ロケールを追加
システムに使いたいロケールが導入されていないので、以下のロケールを追加します。
- ja_JP.UTF-8 UTF-8
手順は、ファイル「/etc/locale.gen」の対象ロケールのコメントを外した後、locale-genコマンドを実行するだけです。
# vi /etc/locale.gen
# locale-gen
Generating locales (this might take a while)...
en_US.UTF-8... done
ja_JP.UTF-8... done
Generation complete.
ロケール設定
# localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF_8
# localectl set-locale LANGUAGE="ja_JP:ja"
# source /etc/default/locale
# echo $LANG
ja_JP.UTF-8
iBUS設定
[Preferences]-[IBus Preferences]から設定を行います。
詳細は以前の記事「Raspberry PiにLubuntuを入れてみる」をご参照ください。
bashrc編集
iBUS設定時にサービス(デーモン)が起動していない旨のメッセージが表示されたら、ファイル「bashrc」に以下を追記します。
export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
おまけ ・・・ コマンド解説
tasksel
Tasksel package provides a simple interface for users who want to configure their system to perform a specific task.
Taskselパッケージは、特定のタスクを実行するようにシステムを構成したいユーザーのための簡単なインターフェイスを提供します。
「https://wiki.debian.org/tasksel」(Google翻訳)
source
環境をリロードするためのコマンドです。
コンソール環境に反映されます。